「雪の鉄樹」を読みました
最近読んだ本の中では、けっこう心に爪痕を残していった小説でした。
ただ、前半は読むのが辛かった。
ページをめくって読み進める手がね、なんか億劫になるぐらい進みませんでした。
何故、主人公の雅雪がこんなにも酷く辛い境遇に置かれているのか?
読むにつれ、その背景が明らかになりますが、そのあたりからどんどん続きが気になり、ラストまであっという間でした。
家族って何?と考えさせられたり、贖罪について自分なりに考えてみたりと、色んな思いが交錯する物語でもありました。
もう、本当に最後は読みながら祈ってましたね。
どうか、雅雪の思いが届いて欲しいと。
本当に良かった、あの結末で。
最後は目頭を熱くしながら、何度も読み返してしまいました。