Walking backstreet(裏道を歩いていこう)

Walking backstreet(裏道を歩いて行こう)

40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

丁寧な暮らしは退屈と背中合わせ

30~40歳半ばぐらいの頃、自分の生き方とかやりたいこととか、本当にどうしていいかわかんなくて色々あがいておりました。
 
今はあがいてないのかと言われると、半分ぐらいあきらめが入ってきていて、深く悩むことをしなくなりましたね。
 
そのあがいている真っ最中に憧れたのは、「丁寧な生活・生き方」というものでした。
 
例えば作家の村上春樹氏は、時間の制約を受けにくい職業にも関わらず、朝は毎日決まった時間に起き、ランニングをし、食事もきちんと取り、そして決まった時間で原稿を書くという生活をしておられます。
 
村上春樹氏にはなれないけど、自分にとっての丁寧な生活とは何だろうと考えた時に、割とそれらしい生活なんではなかろうかと思いました。
 
会社勤めですから、毎朝決まった時間に起きて弁当を作って出勤します。
(朝食は食べたり食べなかったりですが)
 
会社でしっかり仕事をしているかというと、決してそうではありませんが、最低限のやるべきことはこなしています。
(会社側の評価は別として)
 
現に、こうやってブログ記事をEvernoteに書き込んだりしてます(^^;)
 
まあ、他の人に比べたら全然駄目な方かもしれませんが、一応、仕事に出て机には座っているわけです。
 
就業時間が終わったら、特にどこかへ飲みに行くわけでもなく、基本はまっすぐ家に帰ります。
(田舎では東京みたいに会社帰りに一杯なんて、簡単にできません。何故なら車通勤なので帰りをどうするか考える必要があるからです)
 
帰宅したら、部屋着に変えて妻と夕食の準備をして一緒に食べます。
 
食事が終わったらちょっと休憩して、片付け後は風呂。
 
風呂から上がったら、就寝する23時頃まで自由時間ですのでアニメ見たりギター弾いたりして一日が終わります。
 
基本、平日はこの繰り返しです。
 
週末や休日は、特に何も予定が無ければ(というかほとんど予定は無い)、平日よりちょっと遅い時間ぐらいには起きて、コーヒーメーカーで豆から珈琲を入れ、パンを食べながら飲むのが常。
 
その後は、気が向いたら掃除をして、その後は特に何をするでもなくダラダラと過ごし、買い物に出かける必要があれば出かけるという感じです。
 
もう、そんなに欲しい物があるわけではなく、というより出来る限り物を増やさない方向に考え方が変わったので、買い物はほとんど日用品と食品が中心なんですね。
 
服も、例えば冬物で着るものがないなとなれば買いますが、そうでなければ別に買いにいくことはありません。
 
通勤用の靴も、リーガル3足を10年以上使い続けていて、2週間に一度はクリームで磨き上げています。
 
その他には、隔年で梅酒浸けたりもするし、包丁もたまに研ぎますし、観葉植物も2つほど部屋に置いてるし、頻繁ではないにしろウォーキングしたりもするし。
 
こう考えてみると、これっていわゆる丁寧な暮らしをしているって事じゃないのかなぁと思ったわけです。
 
こういう風に生活できていることを幸せだと思わなければ罰が当たりそうですし、実際、幸福感みたいなのはあります。
 
でもその反面、丁寧な生活って退屈だよなとも思ってしまう自分がいます。
 
上がり下がりの激しいジェットコースターのような生き方をしたいとは思いませんが、何かしらの刺激やハプニング、高揚感を欲してしまう自分もいます。
 
それと、この平坦な日々をずっと続けることへの、ぼんやりとした不安や焦燥感も無いと言えば嘘になります。
 
退屈であるというのは、無事に生きている事の証であり、丁寧な生活をしている証でもあるのでしょうね。
 
けど、一方で無いものねだりをするのも人間の性であることも否定できず、これはこれで悶々としてしまうものだというお話しでした。