誰も言わない東京五輪中止
昨年から延期となった東京オリンピックを、今年本当に開催するのか、それとも中止、または再延期するのか?
意外にこの事について国内では、誰かが何とかするだろう的な空気感が漂っている。
面白いのは、誰も五輪中止を言わないこと。
政府→担当大臣はいるけど開催するのは東京都だから、東京都知事が言うでしょうと。
東京都→「三密」とか「テレハーフ」といった珍語録を連発する都知事だが、いつぞやは「政府の分科会だから政府で対応すべき」なんて言うぐらいだから、自分からは中止と言うわけがない。
IOC→アメリカのTV放映権で発生する賠償金が怖いので言えない。
JOC→IOCと同じ理由だし、そもそもIOCを差し置いて中止なんて言ってその責任取りたくないので言わない。
マスコミ→そもそも大手新聞社が五輪スポンサーになっているので、その系列TV局も含めて中止なんて言えるわけがない。
とまあ、こんな感じで中止についてはお互いにダチョウ俱楽部のどうぞどうぞ状態なのだが、とても笑える状況ではないと思う。
特に小池都知事の、昨年の強硬的な五輪開催論をあっさりと手のひら返しし、開催か中止かは我関せずといった変わり身は、見ていて清々しささえ覚える。