Walking backstreet(裏道を歩いていこう)

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40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

北京五輪フィギュアスケート~「報われない努力」を言える人

北京五輪フィギュアスケート羽生結弦選手の結果は4位に終わりました。
 
その時、インタビューで「報われない努力だった」みたいなことを言っていたのが印象に残ったんですよね。
 
メディアはあまりこの部分については深く追求してなかったようですが。
 
社会的には「報われない努力もある」という事実には、目をつむっていたいという事かもしれません。
 
でもね、思うのですよ。
 
「報われない努力だった」と言えるのは、努力した人にしか言えない言葉だよなと。
 
僕自身、人生を振り返ってみて、そういう風に言えた場面があっただろうか?と思わずにいられません。
 
学生時代に運動部で活動していた時?
 
大学受験で浪人した時?
 
社会人になってから?
 
どれも、死ぬほど努力したという感じではなかったし、どちらかというと他人から「こいつは駄目なやつだ」と思われたくなくてやった努力でしかないような気がします。
 
「報われない努力」だったと言えたような事は何もしていない。
自分の努力が実らないことで、涙を流した事も、おそらく一度もない。
 
そんな人生をずっと歩んできたように思います。
 
そんな生き方をしてきた自分のことは、やはり好きになれない、いや、自分の事が好きじゃなかったから、悔し涙を流すほどの努力をしてこなかったのかもしれません。
 
50歳を過ぎて、まだ僕の人生は続くのでしょうが、今後、「報われない努力だった」と吐露できるほど努力する場面が自分に訪れるのかと想像すると、それも無さそうな感じがします。
 
羽生選手の演技を見て、言葉を聞いて、そんな事を考えさせられました。
 
それだけ彼は凄い選手なんですよね。