Walking backstreet(裏道を歩いていこう)

Walking backstreet(裏道を歩いて行こう)

40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

カーリング娘を音楽CDデビューさせる話しに思うこと

売れてる音楽アーティストが作品を作って世に出すという行為は、アーティストとファンの為というのが表向きの大前提ですが、実際にはそのアーティストに関わる様々な人々の飯の種というのがあります。
 
作品制作に直接的に関わるエンジニアやスタジオミュージシャンだけでなく、それを売るレコード会社、広告代理店、イベンターやプロモーターなど、アーティストの人気が高ければ高いほど、多くの人が関わりそこで派生する収入を当てにしているのです。
 
ですが、「アーティストに群がる人々」という表現が正しいかというとそうでもない。
 
半分はそうかもしれないが、半分は違う、みたいな感じかなと思っています。
 
ローマ時代の英雄カエサルの言葉に、「最初に始めた時は、それがどれほど善意から発したことであっても、時が経てばそうでなくなる。」というのがあります。
 
あるアーティストがデビューする前、その才能や素晴らしさに共感し世に送り出そうと努力をしてきたのが、いつの間にか売れるようになるにつれ、携わる人々の生活の糧としてアーティストや作品を売るようになるという事。
 
だから、事務所やレコード会社がアーティストに年に何回かアルバムを出すことや、ライブツアーをすることを契約で強いるわけです。
 
世の中は綺麗事だけじゃない、自分だけが好きにやって生きていけないという事ですね。
 
アーティスト側も割り切ってやれる人は良いですが、そうでなければ、それはそれでツライものがあるでしょう。
 
実際、けっこうなアーティスト達が、自分に関わる人達の生活も肩に背負わされているプレッシャーと、売れてからずっと戦っているのだと想像します。
 
なんでそんなことを思ったかというと、以下の記事を見てです。
 
平昌五輪で銅メダルを取ったカーリングチーム(カー娘)の人気があるうちに、音楽CDデビューさせて一儲けしてやろうという魂胆が見え見えなのです。
 
本人達がどう思ってるかわかりませんし、乗り気になってるならしょうがないのですが、そこにはカエサルの言う「最初に始める善意」の動機がどれだけあるのか疑問だなと感じてしまいます。
 
自分たちが飯食うためにカー娘を利用するというのは、商売としては有りなのでしょうが、見ていてい気持ち良いものじゃありません。
 
逆にカー娘達が、「カーリング普及のためなら利用されてなんぼのもんじゃ!」というぐらいであってくれれば嬉しいですが。