Walking backstreet(裏道を歩いていこう)

Walking backstreet(裏道を歩いて行こう)

40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

小池都知事の評価については今一度再考する時期かも

個人的には小池都知事の事は概ね好印象を持っていたし、他の政治家との格の違いも感じているのも事実です。
 
希望の党の公認に関しての排除というやり方も、まあ、小池都知事らしいなと。
 
排除については賛否両論あろうかと思いますが、そもそも小池さんが本当に目指す政策って何かよくわからないのに排除って言われてもねぇという疑問符は残ります。
 
え?、小池さんはちゃんと「増税凍結、憲法改正原発ゼロ」という政策を掲げているじゃないか、と反論されそうです。
 
もちろん、それは知っています。
 
でもねぇ、なんか急ごしらえ感が否めない。
 
一部リベラルの言う、希望の党自民党は同じ保守の立ち位置だという指摘をかわすため、敢えて差別化するためにその3つを政策として掲げただけじゃないのかという印象が拭えないんですよ。
 
安倍政権と、明確に対峙する立場を浮き上がらせるためだけの政策が「増税凍結、憲法改正原発ゼロ」じゃないでしょうか。
 
憲法改正については、確かに自民党と同じ立ち位置ですが、小池さんの憲法改正に関する発言を聞いていると、なんというか具体的じゃないんですよね。
 
ざっくり濁したような言葉しか返ってこない、まるで憲法学者とのやり取りみたいでした。
 
原発ゼロは、小泉元総理の入れ知恵ですかね?
 
要は、小池氏が本当に目指すところ、この日本丸をどうしたいのかが見えてこない。
 
でも、劇場型手法の故、一般国民にはウケが良く人気はあるというのが今の小池さんじゃないかなぁ。
 
僕がそうした疑問を抱くようになったのは、築地移転問題の対応を見てからです。
 
豊洲移転が決まっていたのをまずはひっくり返したわけですが、これ、ほぼ独断専行でした。
 
都知事にどこまでの権限があるのかしりませんが、冷静に考えたら、決定済みの事を差し戻すわけですから、議会を通すなどの手続きはやっぱり必要だと思うのですが、たぶん、それやってないです。
 
誰もが舞台上の小池都知事に目を奪われて、舞台裏にも仕事があることを忘れてしまってたわけです。
 
小池さんは都知事就任前後から、都議団や都政のブラックボックスを無くすと公言していたのですが、自身の行動に当てはめてみた時もそれはきちんと有言実行されていますか?という話しになるのです。
 
結局のところ、豊洲移転に問題無しという結論に至るのですが、それって、ひっくり返す前の状態と具体的に何がどう違ってるのでしょうか。
 
メディアも国民もそこのところの検証を全然しようとしません。
 
あれほど大騒ぎしていたのに。
 
そして今回の希望の党起ち上げから衆議院選挙への流れ。
 
自民党との違いを出したいのは分からないでもないですが、都政における手法や急ごしらえの政策を見ていると、ちょっと怖いなという気持ちが強いです。
 
クラッシャー小池という意味では評価しますけど、スクラップしたらビルドしなければなりません。
 
そのビルド部分が小池氏には無いような気がしています。
 
今のところ、小池都知事は国政に出る気配がありませんが、いずれは出るのでしょう。
 
たぶん、その時も小池人気は続いてるでしょうから、恐らくは国政の鍵を握る位置に座ることになるでしょう。
 
その時は、きちんと日本丸の舵を任せられる人物になっていて欲しいものです。