Walking backstreet(裏道を歩いていこう)

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40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

日産が全面的に悪い話しなのか

日産自動車の無資格者検査の問題です。
 
ざっくり色んな情報をさらってみた限りの感想でしかありませんが、日産が悪いという話しではないような気がします。
 
「ルールとして決まっている」「国の指導に従うのは当たり前」「企業体質の問題」といったのが、概ね、新聞社の論調でありました。
 
しかしながら、あれだけ加計・森友問題では国や政府に対し懐疑的な見解ばかりであったのに、日産自動車の無資格検査については国の言うことが100%正しいという前提に立てるのかよくわかりませんね。
 
「国が決めたことは正しいから、その通りにしない企業は悪だ」というのは、国が戦争しますって言ったら、それも盲目的に正しいということになりますが、まあ、ちょっと大げさな例になりますか。
 
にしても、あのスバルでさえ無資格検査が行われていたわけですから、なぜそんな事態が起こるかちょっと突っ込んで考えれば制度そのものがおかしいんでないの?という話しは誰にでも理解できること。
 
そもそも、国が認証する最終検査そのものが必要なのかってことですが、それでも「必要なのかどうかじゃない、そう決められているんだからそれを守らない企業が悪い」というのは、ちょっと思考停止じゃないかと思いますね。
 
外国では有資格者による最終検査を求められていないので、海外向けの輸出車は検査する必要がないわけですから、そこでの検査にはあまり意味がないのであろうということは予想がつきます。
 
また、検査員として有資格者かどうかというのは別に国家資格とかではなく、各企業にお任せ状態であったので、その点においても無資格かどうかを問題にする事がそもそもナンセンス。
 
要は、誰が検査しても実質的には何も不都合なことは起こらず、国の自己満足的な「儀式・様式」でしかないというのが、この最終検査の実態なのだろうと推測できるわけです。
 
表面的な報道だけ見れば、製造企業の不祥事という事になるのでしょうが、そもそも実態としてどうなのという掘り下げや、不必要な検査によってそれが価格に上乗せさせられていることになれば、それはそれで我々利用者にとっても不利益な話しになります。
 
それに、そもそも自動車メーカーは、安全安心な商品を作る事が大前提であり、下手なモノを作ればすぐに社会から抹殺されますから、この件に関して国が余計な認証制度を設ける必要もないのでは、という議論がもう少し盛り上がっても良いのではと思っています。
 
まあ、たぶん車検制度と一緒で、そこには天下りも含めた不都合な事実が根底にあるかからなのかなと、勝手に邪推しておりますが。。