Walking backstreet(裏道を歩いていこう)

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40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

世界征服:ロサンゼルス決戦

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宇宙から未知の生命体による侵略行為が突如始まり、それと米軍がどう戦うかといった感じのストーリー。
 
あらすじ
ロサンゼルス上空に突如、複数の流星群が確認されます。
 
その後各地で同じような流星群が確認されるも、謎のまま時間が経過。
 
実は、それは流星群などではなく、NASAでも確認することができなかった未確認発光物体でありました。
 
そしてついに2011年となりそれまで地球を監視していたエイリアンがついに地球侵略を開始、ロサンゼルスでは市街戦を米軍と繰り広げることになります。
 
ある作戦で部下を死なせてしまい、退役願いを出している海兵隊員マイケル2等軍曹も、この非常事態に招集され、ロスの市街地で民間人を救出する命を受け前線に出るのです。
 
圧倒的な科学力を持つエイリアン達に、マイケルが所属するチームの兵達は次々と倒れていきます。
 
果たして、彼らに勝ち目はあるのか?
 
なかなか敵の姿を拝めないもどかしさ
前半からガンガンと攻めてくる宇宙人ですが、なかなかその姿を拝む事ができません。
 
TVニュースで中継している映像も効果的に使われ、そこでも逃げ惑う人々の様子ばかりが見え、肝心の敵がどんなヤツか確認できないのですが、その伏線がロスの市街戦に活きてきます。
 
見えないところから攻撃される絶望感、相手がどんな姿なのかわからない恐怖が視聴者にもよく伝わりました。
 
あれだけ空を制圧されたら勝てない
軍の作戦では、空を制圧すれば確実に勝利できるとして自信を持っていましたが、それはエイリアンも同じだったようで、これまた圧倒的な科学力によって制空権を支配されてしまいます。
 
普通に考えたら、この時点でロサンゼルスはアウト、壊滅されたも同じだと思うのですが、ここからひっくり返すのがハリウッドらしい展開かなと(^^ゞ
 
市街戦でドンパチやったって、勝てそうな雰囲気が全然ありませんでしたもんね。
 
エイリアン達の攻撃を見て思ったこと
エイリアン達も普通に銃のような飛び道具使って、人間を殺していましたね。
 
地球に存在する武器と同じような感じでしたが、あれだけの科学力を持っているのなら、そんな細々した戦い方しなくても済むんじゃないかなぁと、老婆心ながら思ってしまいました。
 
つまり、エイリアンの戦い方そのものも、何かしらのメタファーとなっていると思われます。
 
敵の弱点を探し当てたものの
市街戦で倒したエイリアンが、まだ絶命していない事に気付き、主人公が負傷しているエイリアンの体のあちこちをナイフで刺し、致命傷が与えられる部位を探しなんとか突き止めます。
 
ですが、それが後半の展開でどう重要な鍵として関わったかというと、実際はそれほどでもありませんでした。
 
もちろん、味方兵士に奴らの弱点は〇〇だ、そこを狙えと教えるのですが、結局それだけだったような気がします。
 
敵の弱点を苦労して探し当てた割りに、それが物語では活かされてなかったのが残念。
 
 

まとめ

どちらかというとアメリカ軍の人間のヒューマンストーリーで、敵が宇宙人である必然性は感じなかったです。
 
ただ、アメリカ軍は常に国民を見捨てないというテーマは充分に描けていたし、それなりにジーンとする場面もありました。
 
まあ、インディペンデンス・デイなどと同じですが、この手の映画はだいたい、みんなで団結して外来の敵と戦おう!というお約束なんですけど、やっぱりエイリアンはアメリカという国を取り巻く様々な問題のメタファーなんでしょうね。
 
この映画の裏に隠されたメッセージが、「9.11」の事なのは間違いありません。
 
もちろん、エンターテイメントとしてはかなり成功している映画だと思うので、充分楽しめる作品となっているのではないでしょうか。