Walking backstreet(裏道を歩いていこう)

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40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

六花の勇者★★★★

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なんとなくですが、「絶縁のテンペスト」を思い起こしてしまいました。
 
どういう部分がそう感じたかというと、中盤からラストへかけての犯人は誰なのかという謎解きです。
 
もうだいぶ忘れてしまったけど、絶縁のテンペストも謎解きミステリーな物語だったような覚えがあります。
 
見てない人にはなんのこっちゃと思われるかもしれませんが、タイトル通り6人の勇者が集うはずが、なぜか7人集まり、じゃあ一人が偽物でそれは誰?という展開になっていくのがこの物語のミソ。
 
(じゃっかんのネタバレありますので注意してください。)
 
舞台は架空の世界で、千年前に世界を破滅へ導いた魔神が現れるも、聖者によって退治されました。
 
その聖者は一輪の花を武器に魔神と戦い、自分が死んだ後も魔神は蘇るが聖者の力を受け継いだ六花の勇者が出現し、再び魔神を封じ込めるだろうと予言します。
 
そして、また魔神が復活の時を迎えた現在、新しい勇者が集まるわけですが、なぜか7人いるのであります。
 
さあ、魔神そっちのけでニセ勇者捜しが始まります。
 
そこから7人の駆け引きだったり、相手を論破するシーンなどが盛り込まれ、非常に面白い展開となっていきます。
 
逆に、物語前半は、主人公アドレッドが勇者として選ばれるまでが描かれています。
 
ですがここは、ある意味フリなんでしょうね。
 
アドレッドが勇者として適性かどうかと考えると、そこそこ戦えるのですが、いわゆる王道の勇者キャラではなく、小道具をたくさん使い敵の目をくらませながら勝利するようなタイプなんですよ。
 
なので、視聴者側は、主人公が勇者にどうやって選ばれるかの物語なのだろうと思い込んでしまうのですが、割とあっさりと勇者になってしまい拍子抜けします。
 
じゃあ、後は6人の勇者が集まって魔神を倒すまでが軸だなと勝手に想像していると、中盤から見事に裏切られ、7人目のニセ勇者を突き止める話しになってしまうのであります。
 
どんでん返しの多さはもちろんですが、ラストのオチもなんとなく推測はできたものの、そうあって欲しくなかったという感じで、エンディングまで気が抜けません。
 
ただ、6人の勇者で本来の目的である魔神を倒すところへは辿り着けず、さあ、今からやってやるぜという終わり方ですので、それはそれで笑うしかなかったんですけど。
 
非常に見ていて常に続きが気になる作品で、これはこれで面白いアニメだったというのが、くろばこの感想です。
 
原作はラノベということですが、ネットで検索するとそっちもかなり面白いとのこと。
 
原作も読んでみようかなぁ、と思わせるほどの評価でした。