ダイハード4.0
またまたブルース・ウィルス。
本能的に、彼の出演している作品を選んで観ているとしか思えません。
別に彼の大ファンというわけではないんですけどね。
ストーリーは、テロリスト達が交通システムや衛星通信やらといったインフラに係るシステムを全てハッキングし、ニュージャージーの街そのものを乗っ取るという事件が発生、そこにブルース演じるジョン・マクレーン刑事が奮闘するというお話。
ハッキングにより社会システムをダウンさせるという、今どき感満載の設定ですね。
この物語の主軸として、コンピューターハッキングという専門性の高い事件に対し、ローテク感バリバリのマクレーン刑事が今まで通り、型破りに体力と根性で立ち向かうという対比性があります。
実際、主人公の行動で、俺には難しい事はわからん、突き進むだけだみたいな描き方がされているのですが、そこがユーモアの部分として浮かび上がるわけですね。
といっても、これもやはり映画というコンテンツでは王道の手法。
このシリーズの見所はやはり、派手なアクションシーンや爆破シーンにあります。
そこは全く裏切ってません。
そこまでやる?ぐらいに派手にやっちゃってくれてます。
後半の戦闘機とトレーラーのシーンなんか、もう笑っちゃいます。
全体的にテンポもよく、エンターテイメント作品として充分楽しめたのですが、若干不満なところも。
最終的にテロリストの目的はカネです。
ですがそのために、社会システム全てをハッキングし警察や市民全てを敵に回して大がかりな戦いを仕掛けるのです。
それだけのハッキングスキルがあるなら、カネだけ奪うのなんか簡単だろうにと思うんですけど。
まあ、もちろん、そのあたりの背景も盛り込んであったのですが、描き方としては弱いかなぁ。
ラストでテロリストにとどめを刺すシーンも、割とあっさりと終わってしまった感があり、この点が物足りないという人も多いかもしれませんね。
全体としてはさすがはダイハード!という仕上がりになっております。