Walking backstreet(裏道を歩いていこう)

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Walking backstreet(裏道を歩いて行こう)

40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

サブウェイ123 激突

映画

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ジョン・トラボルタとディゼル・ワシントンの大物スターが共演、という宣伝文句が目に付いたが、そこに個人的興味は惹かれない。

 
この手のパニック映画は展開の面白さやスピード感、伝わる緊張感とラストの安堵感が混然となってはじめて満足できると思うし、そういう映画が個人的に好きでもあったりする。
 
以前のものをリメイクした映画らしいが、それは見たことないのでその比較無しでの感想となる。
 
ストーリーは冒頭の地下鉄ジャックをするシーンから始まり、犯人達は地下鉄運行管理をする職員にカネを要求、最初に対応したD・ワシントン演じる職員がなぜか犯人達との交渉役になってしまうというもの。
 
 
以下、ネタバレあり。
犯人達は何故か、ジャックした車両のうち1両だけを残し後は連結器から切り離してしまう。
 
ここはちょっとした疑問というか、人質少なくした方がいいのか?と考えてしまった。
 
犯人役のトラボルタと地下鉄職員ワシントンの交渉中に交わされる会話の応酬が、この映画の見所となっており、犯人との信頼関係を築いていく過程は面白い。
 
犯人は金融系の仕事をしていたと思われ、地下鉄ジャック事件によって金の相場を吊り上げるのが目的だったようだが、実際には犯行からラストまで数時間の中の物語であり、そのわずかな期間で株価が下落して金の相場が大幅に上がるわけないだろうと素人の自分でも思った。
 
あと、ワシントンの収賄疑惑について、いったいこれがこの物語にどういう意味の味付けをもたらしているのかが分からなかった。
 
その収賄疑惑についても、ラストまで本当かどうかも明かされない。
 
また、人質に取られた若者が偶然恋人とウエブ画像を通してチャットしていて、犯人に見つからないように交信し合うシーンが何度か出てくるが、ただそれだけのことであり、見終わってからアレはいったい何だった?と不思議だった。
 
カネを受け取り逃走する犯人達だが、地上に出た後、トラボルタ以外は何故かあっさりとポリスに包囲されてしまう。
 
どこで犯人達の顔が分かったのか謎。
 
ラストでワシントンが犯人役のトラボルタを射殺して事件解決となるが、その日のうちにワシントンは解放されて地下鉄に乗って家に帰りますと言って終わる。
 
いやいや、正当防衛とはいえ犯人を殺しているのは事実なんだから、あっさり釈放されることないでしょ、とこれまた疑問に。
 
思うに、この作品の一番のポイントは、犯人が地下鉄運行職員であるワシントンに心を開き自分の事を喋る部分だと思うのだが(実際にそれが犯人像を突き止める決定打となっている)、何故ワシントンの事を気に入ったのか、そこの描き方が不十分なままスピーディーに進んでしまうのがまずかったんじゃなかろうかと思っている。
 
その含みとしてワシントンの収賄容疑の話しが絡んでくるのだと思うが、それも結局は中途半端に片付けてしまったから、観てる方は完全に置いてけぼりである。
 
スピード感はあったが、無理矢理感なこじつけ部分も多く、なぜ?と考えている間に終わってしまった。
 
ただ、ニューヨーク市長の俗物的な描き方は面白かった。
 
自分の事しか考えない無慈悲な地下鉄ジャック犯と、真面目に地下鉄職員として働きながらも収賄に手を出してしまった弱さを抱えるワシントン、そしてそんな人間像をあざ笑うかのように上に君臨する市長のコントラストがこの映画の醍醐味かもしれない。