Walking backstreet(裏道を歩いていこう)

Walking backstreet(裏道を歩いて行こう)

40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

スリー・リバーズ

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なんか、気がつくとブルース・ウィルスの映画をチョイスして見てるような気がします。
 
彼の顔に親しみを覚えているというか、妙な安心感を抱いているのかもしれません。
 
これについては、クリント・イーストウッドも同じかも。
 
物語は、3本の川が合流するペンシルヴァニア州ピッツバーグが舞台。
 
なんでこんなところとは思うのですが、明るさに欠けるこの映画だからこそ、このロケーションとも言えるでしょう。
 
日本でいうところの、地方景勝地を舞台にしたサスペンスドラマみたいな雰囲気。
 
冒頭のところから、ややわかりにくいというか、主人公である刑事トム・ハーディの親族関係について理解する必要があり、そこが少し難所です。
 
まあ、物語が進んでいく内に関係性はわかってくるんですけど、そこまでわからずに見続けるのも大変だし。
 
ざっくり言ってしまえば、主人公トムとその父親父親の兄弟(叔父)、その弟の息子達(従姉妹)、全員が警察官という恐ろしい親戚関係になっていて、その中で繰り広げられる愛憎トラブルです。
 
主人公トムの従姉妹であり警察官でもあるジミーは、トムと一緒に連続女性殺人事件の捜査中、容疑者に対する暴行容疑で起訴され、トムが裁判でジミーの暴行を認める証言をしたことから、彼らの関係が険悪なものになっていきます。
 
結局、ジミーは川から身を投げ自殺、トムの父親は息子と犯人を車で追跡中に事故死し、トムは連続女性殺人犯の真犯人は別にいると主張したことで水上警備隊の方へ配置転換させられます。
 
そこに新人女性が赴任してきて、予想通りトムと彼女はいつの間にか愛し合う関係になってしまうのですが。。。
 
ちなみに、その女性警官役はサラ・ジェシカ・パーカー、まだ若いながらもお色気ムンムンです。
 
トムが水上警察勤務になった後も、女性が殺される猟奇事件が発生、トムは今まで起きた殺人事件と同じ犯人だと考え、自ら犯人捜索に乗り出します。
 
さあ、いったい本当の犯人は?
 
一応は、そこがメインなんですが、冒頭から主人公の親戚関係の問題が登場してくるので、当然、その中の誰かなんだろうなとは、観てる方も目星がついてしまいます。
 
作る側も、その辺は承知してますので、何重かのどんでん返しを用意してくれていますが、そこも観ていると何となくわかっちゃうんで、全体的のデキとしては安っぽい作りのドラマだなぁという印象。
 
そう、まさにアメリカの民放ドラマを映画で観ているという感じ。
 
その割りには、アクションシーンというか派手なカーチェイスからの事故シーンなども盛り込まれており、それなりにお金はかかっているようです。
 
こういうところ含めてハリウッドの凄さなんでしょうね。
 
ちなみに原題は「Striking Distance」。
 
簡単に訳すと「手の届く距離」という感じですかね。
 
普通に考えれば、犯人は身近にいる誰かという推測ができますので、全く原題と関係ない「スリー・リバーズ」と邦題を付けたのでしょうか。
 
そんなことしなくても、主人公の親戚達の揉め事が中心なんで、このうちの誰かが犯人なんだろうぐらいはすぐに分かりますけどね。
 
総じて、見た感想は普通でした。