Walking backstreet(裏道を歩いていこう)

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40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

賃金改定で今年から昇給が無くなった件について

我が社では、組織統合によりここ最近色々と変化が起こっています。
 
勤怠管理システムの統一といった大がかりなものから、制服の統一といったどうでもいいものまで、ホント色々ありまして、まだこれからも色々あるんでしょうけど。
 
で、けっこうハードルが高かったのが賃金関係の統一。
 
違う組織同士が統合しちゃった関係で、当然、賃金形態も本来は統一されるべきだったのですが、そこはやっぱりデリケートゾーン、時間がかかりました。
 
高い賃金ベースに合わせるのは文句出ないでしょうけど、原資の問題があります。
 
低い賃金ベースに合わせるのは、これまで高い給料もらっていた人が到底納得できませんので、これも難しい。
 
ということで人事部がコンサル会社の入れ知恵を呑んで提案したのが、職能給制度と職務制度のハイブリッド型賃金体系。
 
職能給制度っていうのは、割と一般的でメジャーだと思います。
 
我が社も今までこれでした。
 
要は「年齢給+職能給=基本給」という体系ですね。
 
年齢給は年齢に合わせて上がっていく金額、職能給は等級を1~8ぐらいに分けて、1~5等級が一般職(平社員)、6~8等級が管理職(課長、部長)として、それぞれの等級の中で更に号俸が設定してあり、例えば5等級10号俸だったら10万5千円で、昇給して5等級15号俸に上がれば11万円ですよって感じ。
 
ちなみに、「昇給」というのは号俸が上がることを言い、「昇格」というのは等級が上がる事をいいます。
 
なので「定期昇給」というのは、一般的に年1回(だいたいは春頃)、人事考課等で査定された後に昇給、昇格がなされるイベント事なんですね。
 
ざっくりですが、職能給制度というのはこんな感じで、後は企業毎に少しずつ運用の仕方などが違ってきます。
 
本当は採用面接の時に、どういう賃金体系かを詳しく聞いた方が良いんでしょうけど、学生だとまだそんな細かいところに感心も薄いだろうし、面接官に聞くというのも勇気がいるかもしれませんね。
 
逆に職務給というのは、僕も少しかじった程度なんで詳しくは語れないんですけど、簡単に言うと任された業務(職務)によって賃金が異なる制度です。
 
これもざっくりですが、例えば営業部の部長職だったら基本給40万円、経理部長職だったら35万円、営業平社員だったら20万円、総務平社員だったら18万円とかって感じでしょうか。
 
もちろん、それで固定ってわけではなく、その中で細かい昇給はありますが、職務によってその上がる範囲も違っていたりします。
 
職能給、職務給どちらが良い悪いってのではなく、考え方としてそういうものがあり、どれを採用して賃金を支払っているかは各企業の裁量となっています。
 
これ以外だと、有名なのは年俸制ってヤツですかね。
 
外資系企業にけっこう多いみたいです。
 
で、我が社の話しに戻りますと、どういう賃金体系に今年からなったか?
 
つまりですね、一般職(平社員)については職能給制度で賃金計算をし、管理職については職務給で賃金計算するという方法なのです。
 
一般職は年齢的にも若い人が多いはずなので、きちんと生活ができるよう毎年昇給を見込んだ賃金体系、一方、管理職は職務給で基本は固定となり、実質的に定昇が無い形となりました。
 
賃金に変化があるとすれば、人事異動によって高い固定給が設定されている部署へ動けば賃金は上がります。
 
ですが、逆に今よりも低く職務給が設定されている部署に異動となれば下がる事も有りうるわけです。
 
ひどい話しであります。
 
だいたいにして、我が社に限らずだと想像しますが、企業は管理職に対しての扱いがぞんざいなんですよね。
 
好きで管理職になったわけではない僕としては尚更なんですが、本当に腹が立つことが多い。
 
休日手当払いたくないから、日曜のイベントは管理職招集されるし、管理職なんだから数字ノルマ多く課せても当たり前だと思われてるし、その上今年から昇給ありませんよって、いい加減にして欲しい。
 
だったら辞めればいいじゃんって話しですが、未だに辞めずにいる僕のような人間が企業にとっては一番のカモってことなのでしょう。
 
ああ、悲しい。。