是枝監督の「祝意」辞退批判はちょっと的外れ
個人的には、是枝監督をいちいち批判するほどの事でもないかなという感想。
まあ、多少の残念感というのはわからないでもないですが、助成金という制度がありそれを利用して何が悪いって思います。
日本の農業者や企業だって、助成金はしっかりと利用しながらも国には平気で大文句たれてますし。
それに、是枝監督のサイトにアップされた文章を全部読むと、話しの本筋はそことは違う感じがするんですよね。
是枝監督批判している人達は、そこのところをきちんと全文読んでるのかな?って。
受賞した是枝監督を野党が政治利用して、与党を貶めるため、もしくは自分の野党を持ち上げるためにあれこれ言ってることに対し、やんわりとお断りしているって感じがします。
要は、「てめぇら(野党)は、そういうところに一切金を出そうとしないくせに、賞を取った時だけ近寄ってくるんじゃねぇ!と(^_^;」
国がパトロンとなって芸術や文化にしっかり予算をつけたりお金を出すというのは必要なことで、それを利用したからといって監督が批判される筋合いは、普通はあり得ないと思うんですよね。
それと何でもかんでも、「それは俺たちの税金だ!」って騒ぐ人もいますが、僕よりは是枝監督の方が多額の税金支払ってらっしゃるでしょうし。
是枝監督のサイトで掲載している文面の最後だけを貼り付けておきますが、要は監督が言いたいことはそういうことだって話しです。
「最後に一言だけ。今回の『万引き家族』は文化庁の助成金を頂いております。ありがとうございます。助かりました。しかし、日本の映画産業の規模を考えるとまだまだ映画文化振興の為の予算は少ないです。映画製作の「現場を鼓舞する」方法はこのような「祝意」以外の形で野党のみなさんも一緒にご検討頂ければ幸いです。以上。」