Walking backstreet(裏道を歩いていこう)

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Walking backstreet(裏道を歩いて行こう)

40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

それが声優!

アニメ

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「SHIOROBAKO」と似てますが、これはアニメ業界における声優の仕事ぶりを描いた作品。
 
SHIROBAKO」は制作会社にスポットを当てて、一つのアニメが企画から完成するまでを細かくドラマチックに追いかけています。
 
それに対し、「それが声優!」は、必ずしも大盛り上がりしたりするような感じはないのですが、声優の仕事に真摯に取り組もうとする主人公を中心に、その仕事ぶりが淡々と描かれていてそこが非常に面白いです。
 
あらすじ
主人公の一ノ瀬双葉はデビューしたばかりの新人声優。
 
毎日声優の仕事があるわけではなく、アルバイトで生計を立てながらいつの日か声優として売れる日を思い描いています。
 
ある時、アニメスタジオで同じ新人声優の萌咲いちごと小花鈴と出会い、お互い意気投合します。
 
ノリの良いプロデューサーにユニットを組まされ、ネットラジオをやったり歌を歌ったりしながら、自分がなぜ声優をやりたいかに気付いていく物語。
 
リアルな声優業界のあれこれを描きながら、声優を目指す人たちの指南書的なアニメとなっています。
 
 
声優あるある
・アフレコスタジオに入る時は、ガサガサと音が出るような服を着ない。
・新人はどの現場いってもアウェイ。
・新人は仕事が無いときは顔を覚えてもらうために事務所で立ち挨拶を続ける。
・スタジオでは先輩声優ひとりひとりに挨拶。
・TVゲームソフトのアフレコはシナリオの量が莫大(段ボール3箱とか)
・外国映画の吹き替えはヘッドホンで外国語のセリフ聴きながらあてるんだけど、ヘッドホンの電池切れに注意しながら交換するタイミングに注意しなければならない。
・マイクの前で入れ替わり立ち替わりする事を想定して、待機場所を確保しておかなければならない。
・電子辞書は欠かせない。(スマホでググればよくね?)
・TVバラエティのナレーションは原稿も映像も録音当日。
 
などなど、観ていると声優さんの現場の雰囲気がよく伝わってきて、これだけでも面白かったです。
 
それに、ちゃんと解説が入りますから、非常にわかりやすい。
 
豪華声優陣が日替わりで登場
第1話にいきなり野沢雅子さんが本人役で登場し、びっくりしました。
 
それ以外にも日高のり子とか、名前は知らないけど聴いたことのある声の人達がそれぞれに本人役で登場し、物語に花を添えています。
 
自身の経験談や苦労話などを自然に盛り込み、声優業の面白さと大変さを描いている点はかなり面白い。
 
 
声優を目指す人たちへの警鐘?
物語の中で、主人公が以前にアフレコを担当した漫画原作のゲームが、今度はアニメ化される事が決まりそれに出演できると思っていたところ、決まったのは一緒にユニット活動をしている女子中学生の子であるとわかり落ち込みます。
 
そこで、事務所の先輩に相談をするシーンがあり、その時のセリフがこれ。
「声優ってもっと夢のある仕事かと思ってました。」
「夢を見るのはお客さん。私たちは夢を見せる。それが声優!
 
まだ、物語中盤あたりだったど思うのですが、タイトルの意味をズバリここで出しています。
 
お客さんに夢を見せられない人は声優になれない、なってはいけないという事であり、今、この作品を観ている声優希望者への問いかけでもあります。
 
声優業の難しさを警鐘している作品とも言えますが、なぜ声優をやりたいのかを問いかけ、丁寧にその導きの答えまで用意しているのです。
 

まとめ

SHIROBAKO」のようなドラマティックな展開が続く作品ではありません。
 
僕自身は、声優さんにそれほど注目して観ているわけではないですし、そこそこのレベルであるなら誰が声を当てても別に気にしないタイプです。
 
ですが、声優業の一端を垣間見ることができ、それを目指す人達を応援したくなるような作りになっていて好感が持てます。
 
ラストも主人公のユニットグループ「イヤホンズ」のライブで終わるのではなく、事務所の「査定」で終わります。
 
事務所に残れるかどうかを審査するもので、レギュラー持っていても残れない人もいるという非常にリアルなお話しでエンディングとなるのです。
 
このあたりも、夢見がちになりそうな雰囲気をビシッと締めていて、良くできているなぁと感心しました。
 
総括としては非常に良いアニメだったと思います。