落第騎士の英雄譚
いつもの通り原作は知りません。
ネット上での評価は高いようでして、神アニメだという声もありました。
僕自身の感想としては、まあまあぐらいの感じで、星5個で評価するなら星3つ半ぐらい。
学園都市アスタリスクと似ているという噂もありますように、この手の学園もの設定で、主人公とヒロインが登場し主人公がモテまくるというやり口が多すぎて、見終わった後にどんな話しだったっけと思い出せない難点があるのです。
ただ、これに関しては、主人公のハーレム度もそこまでじゃなかったですし、飄々としながらも前向きで真摯な感じに好感が持てました。
この主人公設定が、物語全般に深みと重みを与えるスパイスとなっており良かったと思います。
お話は、自分の魂を武器に変換して戦う魔導騎士がいる世界の物語。
主人公の黒鉄一輝は、そうした魔道騎士が通う学園でその能力が低く留年しています。
そのため、落第騎士と学校内では呼ばれていました。
しかしながら、そこにある国の皇女が転校してくるのですが、彼女は天才と呼ばれる騎士でもありました。
その皇女と主人公が学園内で決闘することになります。
当然、皇女の圧勝と思われていたにも関わらず、主人公が勝利。
実は、主人公は魔術に関しては能力は低いが、剣術の達人であったのであります。
そこから、学園内での戦いを軸にストーリーが展開していきます。
いわゆる、敵キャラというのが出てきません。
あくまで学園生徒同士によるルールに従った戦いを通し、それぞれのキャラの成長物語となっているのがミソ。
戦闘シーンがふんだんにあるのですが、それがけっこう爽快でかっこよく且つテンポが良いのも、高い評価の理由でしょう。
主人公も最初はチート的な強さで、登場するのが雑魚キャラみたいなのが多かったんですが、話しが進むにつれ、その強さが諸刃である理由も明かされていき、またヒロインとの関わり方も筋が通っている雰囲気が伝わり、ちょっと他の学園もののアニメとは違うなとも感じました。
ただね、やっぱり画もそうだし、キャラデザインも含めて、似たようなアニメの中の一つみたいな印象からは脱却できてない気もします。
その手のアニメを、僕自身は平坦すぎるアニメと名付けていますが。
ということで、一部ネットでは神アニメだとまで言われてはおりますが、僕としてはそこまでじゃない、けど、この手のアニメの中では面白かった方かなという感想でした。