血界戦線★★★
ノリも良いし、音楽も良いし、シャレた感じもあるし、多分ですが良作なアニメだとは思います。
でも、正直、よく分かんないというか、分かるんだけど結局のところ何が描きたかったの?という感じでもありました。
非常に哲学的な問いかけもあったりするんですが、中途半端な感じで消化不良です。
かたや一方で感じたのは、友情とか努力とか、まあ某少年誌みたいな青っぽい雰囲気。
そのために余計、中途半端感が強く感じられたのかもしれません。
ラストの主人公のセリフで、
「君が、光に向かって一歩でも進もうとしている限り、君の魂が真に敗北することなど……断じてないっ !」
「もうひとりの君(ブラック)は、まだあきらめてない!なのに!!君があきらめていいのか?」
ってのがあるんですが、熱いですよねぇ。
その場面を観ている時は、こちらもジーンと来たんですけど、しばらく時間が経ってからこの作品を思い出してみると、少年誌みたいな雰囲気だったなとしか思い出せませんでした(^^ゞ
作り手が言いたいことは、凄くわかりやすくシンプルな事なはずなのに、物語の語り手として描こうとした途端、変に小難しくしてしまい肝心な部分が伝わりにくくなってしまった感が否めません。
良い物を作ろうとする心意気は感じるんですが、難しく考えすぎている感もあり。
最初に書いたように総じて良いアニメだと思うのですが、ただ、何かがズレていてもったいないなというのが正直な感想であります。