スタンドバイミー
物語の設定年代に青春時代を送ったわけでもないし、アメリカも行ったことないけど、何故か懐かしさを感じる。
不思議。
ストーリーだって、起伏に富んだ面白い起承転結があるわけでもない。
スジだけを他人に話して聴かせたら、「え?それで終わり?」と言われるだろう。
でも、見終わった後、ものすごくせつなくなる。
このせつなさは、仮に映画の登場人物と同じ12歳の時に自分が観たとしたら、感じることができない感情ではないか。
いい大人になってからこそ、この映画の良さがわかる部分は確かにあるように思う。
タイトルと同名の曲もやっぱり素晴らしい。
そういえば、リバーフェニックスも亡くなってるし、ベン・E・キングも最近亡くなってしまった。
でも、この作品はずっと残っていくはず。
ラストのシーンのセリフが頭から離れない。
かつ、確かにそうなんだよと腑に落ちる自分がいる。
「バーンとテディは、それぞれ自宅に戻っていった。」
「やがてテディやバーンとは会わなくなった」
「学校で顔を会わすだけの付き合いに」
「よくある事だ」
「友だちはでき、また離れていく」
「あの12歳の時のような友達はもう出来ない。もう二度と」