Walking backstreet(裏道を歩いていこう)

Walking backstreet(裏道を歩いて行こう)

40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

若手芸人の給与が低いから…という話しについて

芸人の闇営業問題、けっこう話しが大きくなってしまいましたね。
 
誰かも言ってましたが、闇営業ではなくて「事務所を通さない営業」「直営業」っていうのが本当のところで、別に反社との繋がりを前提としているわけではない事は認識しておかなければなりません。
 
吉本興業の給与が安いから、若手芸人や売れない芸人は直営業で食いつないでいる、だから、契約書も何も交わさず、営業の仕事も斡旋してくれない会社が悪いって話しもわからんではないです。
 
ただね、思うに、吉本興業の手法というのは、間口を大きく広げて、「芸人を目指したい人だったら、誰でもどうぞ」っていうのが基本スタンスなのだと思います。
 
あくまで想像ですけどね。
 
才能があろうがなかろうが、芽が出ようが出まいが、芸人になりたい人いらっしゃぁ~いみたいなのが吉本興業の立ち位置。
 
なので、全然売れてなくても、劇場に出たことなくても、吉本所属であれば、一応「芸人やってます」と言える身分にはなれます。
 
その代わり、会社は手厚く面倒なんか見れないから、後は自力で這い上がって来いよってな感じなのでしょう。
 
だから、営業マネージメントもスケジュール管理にも、そこまで手はかけられない。
 
なんせ、吉本所属芸人は数千人単位という話しらしいので、それが本当であれば、とてもじゃないが、1人1人を面倒見るキャパではないはずなのです。
 
となると、いちいち契約書を交わして縛るわけにもいかないし、食えない人は会社通さない仕事でも何でもして頑張ってね、うちは目つむってるからね、ってなもんじゃないでしょうか。
 
そこは、吉本的には温情的な面も多分にあり、昔ながらのなぁなぁでやっていた方がお互いに都合が良かったのです。
 
しかしながら、今回の問題を機に、最低限、売れない芸人でも困らないぐらいの保障を吉本はすべきだとなると、今所属している芸人の大半は契約を打ち切らざるを得ないでしょう。
 
とてもじゃないけど、何千人もの芸人を養えるわけがなく、ふるいにかけて芽の出そうな人などを残すしかなくなります。
 
もともと、契約書が無いのだから、契約を打ち切るという表現もなんだかなというややこしい状況は生まれますが(^_^;
 
結局のところ、吉本の若手芸人などが会社に対しそうした不満の解消を訴え出ることは、最終的には自分の首を絞めかねない行為になる可能性が大きいのではと想像します。
 
そうした間口の広い吉本興業を選ぶのも、間口は狭いけどマネージメントをしっかりやってくれる事務所を選ぶのも自分次第なので、そこは個々の芸人さんそれぞれが考え判断すべきことだと思うのですが。
 
別に、吉本興業の肩を持つわけじゃないですが、少なくともあそこは、幅広い人材の分母から業界で通用する芸人を生み出すというシステムなので、それを否定されるとブーメラン的に困る人達も大勢出てくるだろうなというのが、僕の憶測であります。
 
あと、反社との付き合いは絶対駄目ですが、もっとこう、おおらかな空気にならないものかなと思ったりもします。