Walking backstreet(裏道を歩いていこう)

Walking backstreet(裏道を歩いて行こう)

40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

松本人志の「死んだら負け」は「死んだらダメ」を掘り下げたもの

僕自身は、ワイドなショーを見ていて、その番組の中で松本氏が発言した内容をリアルタイムで見聞きしてました。
 
番組の中で松本氏は「自分は別の視点から言うけど」と、ちゃんと前置きし、「安易に自殺する人が多い昨今、学校教育とかでもっと”死んだら負けや”ということを教えたら自殺者も減るんじゃないのか」と言っていました。
 
そして、「死んだ人を妙に庇護する風潮がある」と言ったわけですが、「死んだら負け」発言だけが一人歩きして、色んな識者からその発言は撤回すべきだという問題に発展しています。
 
まず、個人的には、あの番組を生で見た上での感想ですが、松本人志氏の意見にはほぼ同意できるものがありました。
 
実は、「死んだら負け」は、明石家さんまの「生きてるだけで丸儲け」の言い換えであり、ネガティブな言い方かポジティブな言い方の違いでしかないように思います。
 
松本氏の発言を批判する人達は、明石家さんまの言葉に対しては何も言わないのでしょうか。
 
勝ち負けという言葉を使ったため、そこに食ってかかる人がいるのかもしれませんが、ちゃんと番組を見ていれば、やや揶揄的に強調して「負け」という言葉を使っているだけで、その本意はどうしたら自殺する人を減らせるだろうかという、彼なりの提言なんですよね。
 
なので、つまるところ「死んだらダメやん、死んでしもうたら事務所のパワハラ問題は解決できないし、周りの人達も困ってるやん」って感じでしょうか。
 
実際に、彼女が亡くなってしまったため、残された家族も所属していた事務所も、お互い想像の中で泥沼の争いをしなければなりません。
 
もちろん、彼女が生きていたって双方の争いは起きたでしょうが、少なくとも家族は彼女から色んな話しを聞けたはずなのです。
 
ですが、メディアはそこには目をつぶって彼女の死を尊いものとして扱って報道するから、それはちょっとおかしいんじゃないのか?と、自身の考えを番組で述べただけです。
 
それに、死んだ人を庇護する、批判できない風潮というのは確かにあり、そういうコメンテーターばかり並べて事件にあれこれもの申すメディアに一石を投じたものです。
 
僕もそうした風潮に違和感を覚えていて、松本氏が発言することによって議論が巻き起こるのは良いことだと考えてます。
 
また、発言を撤回せよとかは、本当に言語道断ですよね。
 
色んな意見が存在すべきで、松本氏の意見への批判は当然あっても良いわけですが、発言を撤回せよは全くの別問題。
 
それを言う人は、いったい自分が何様だと思っているんでしょうか。
 
松本氏が自分の番組で考えや意見を述べるのは当たり前の話しですし。
 
死者に鞭打つな、というのはわかりますが、それも分かった上での苦言であり、松本氏の言葉で自殺を思いとどまる人もいるかもしれません。
 
自殺は美化すべきじゃないということも含めて、くろばこは松本人志氏の意見に頷きながら番組を見ておりました。