Walking backstreet(裏道を歩いていこう)

Walking backstreet(裏道を歩いて行こう)

40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

知り合いやかつての職場に営業に行くなんて考えたくない

僕自身、転職を多く経験しいてるので、よくタイトルのような状況を想像します。
 
また、そういう事をしている人も実際に見てきました。
 
例えば、以前、食品製造工場でシステム担当として働いていました。
 
その時、現場の調理担当課長をしていたSさんは、非常に仕事ができて基本真面目な方だったんですが、一つだけ悪癖がありました。
 
たまに失踪するんですよね(^_^;
 
たぶん、ストレスが溜まってきて、それでどうする事もできなくて無断欠勤。
 
欠勤して家にいるならいいですが、家からも逃亡して1週間ぐらい帰ってこなかったりします。
 
奥さんも子どものいるのにです。
 
でも、個人的にはS課長の気持ち分かるというか、オレだって1週間と言わず、1ヶ月でも半年でも出来るなら逃げ出したいよなぁって。
 
自分にはそれを実行するだけの度胸?勇気?諦め?、よくわかりませんが、そういうものが足りなかっただけだと思います。
 
で、S課長の4回目の逃亡は、1週間どころか1ヶ月以上にも渡り、家族ともその間音信不通で、さすがにこれはマズイだろって社内でもなりました。
 
結局は家族の元に連絡があり無事が確認されましたが、会社はそのまま退職ということに。
 
まあ、しょうがないですよね。
 
その後、1年ほど経った頃でしょうか、ひょっこりそのSさんが会社の事務所に現れました。
 
話しを聞いてみると、今はタイヤショップに勤めていて、今日は特売セールの案内でチラシを持ってきたとのこと。
 
ふ~ん、頑張ってるねぇなんて言いながらチラシを受け取ったのですが、内心では、「正直、よくやるよなぁ、辞めた会社に営業に来るなんて。オレだったら考えただけでゾッとする。」と思っていました。
 
Sさん、そのタイヤショップもやっぱり辞めてしまったようです。
 
僕よりも社会に適合性が無いのだなと同情してしまいました。
 
これ以外だと、今の会社の取引先の営業Kさんていう人がいて、その人は割と最初から慣れ慣れしい感じでよく自分に話しかけてきていたのですが、しばらく見ないなと思ったら、全く別の会社に転職していました。
 
この人は、先ほどのSさんと違って社会への適合性はあるタイプなんですが、何というか、常に調子がいい人間という印象。
 
ある商品のメリットだけをひたすら熱弁して、また今度飲みにでも行きましょうよって最後に言う感じ。
 
基本、良いことしか言わない(^_^;
 
で、転職しても、またうちの会社にやってきて取引をしようと目論んでいるわけですが、以前に扱っていた商品とは全く違う物について、やっぱりその良さを熱弁してくるわけです。
 
ある意味、営業マンの鏡とも言えますが、到底自分にはマネできないなって。
 
僕からすると、彼Kさんのやってることって、否定するわけじゃないですが、虚無感が先に来てしまって、なんというか空しくなってしまうんですよね。
 
そんなことするぐらいなら、家に引き籠もるか、どっか遠い国へ行ってしまいたいぐらいの気持ちになる。
 
もちろん、食っていくためには何でもやらなきゃいけない、例えそれが自分にとってどんなに恥辱な事であろうと、というのはあると思います。
 
が、僕にはそれだけのエネルギーも行動力も持っていない。
 
仮に今から転職して、前に勤めていた職場に営業に行ってこいって言われたら、多分逃げ出すだろうなと。
 
逃げて逃げて、、、その後どうするかも考えられないけど、その場からは逃げる。
 
ふと、そんなことを思ってブルーになったくろばこでした。