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40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

ロシアW杯~日本vsベルギー戦の感想メモ

う~ん、、惜しかった、、の一言で片付けられない試合でしたね。
 
これも結果が一番大事であること、決勝トーナメントでは負けてしまえば終わりであることを考えると、勝たなければいけない試合だった、勝てる試合を落としてしまったのが今の日本の実力、ということになるんでしょうか。
 
逆に言えば、予選グループリーグの戦いなんて、決勝Tに比べたら本当に些細なことでしかない、というのが実感できたのも今回の試合でした。
 
ポーランド戦の時間稼ぎパスについてあれこれ外野から言われましたが、そんなことは本当にどうでもいいって思えた。
 
全ては決勝Tで一つでも多く勝ち進むため、出来ることはどんなことも全てする、それをやったのが今回の西野JAPANであり、そこまでやったにも関わらず決勝Tで結果を残すことが出来なかったのです。
 
組織力、個人力、得点力、守備力などW杯で勝つ為には、色々と要素が必要とされるわけですが、日本に最も大きく欠けていたのが狡猾さでした。
 
予選ではその欠点を克服し、時間稼ぎ戦術で決勝リーグ進出を勝ち取ったのに、肝心な決勝T初戦のベルギー戦では、狡猾さを封印していしまいました。
 
そう、後半ATでラストの失点に繋がった本田のCKです。
 
その前段のFKであわやという無回転シュートを蹴り込んだ本田でしたから、感触はあったんでしょう。
 
次のCKでイケる、このまま勝ち越し狙えると。
 
しかし、結果はGKに直接キャッチされ、そこからの速攻カウンターで逆転を許すという展開に繋がります。
 
なかなか見られないですけどね、こんなカウンター攻撃で失点するのって。
 
でも、あそこですぐにCKを蹴り込む必要は無かったはず。
 
時間を目一杯使って、遅延行為を言われてもいいから、AT最後のセットプレイにして攻撃が阻止されたとしてもそのまま延長戦に持って行かなければならなかった。
 
その狡さが、最後の最後で出せなかった日本。
 
恐らく、W杯常連国であればどこも同じように時間稼ぎしたことでしょう。
 
もちろん、延長になれば日本が勝てるという話しではないですし、どちらかというとカードを使い切っている日本の方が不利だったでしょうけど、何とか守り切ってPK戦へ持ち込む確率もそれなりにあったのです。
 
それに、少なくともあんなカウンターを喰らって負ける姿は見なくて済んだはず。
 
確かに今回のベルギー戦、負けはしたものの、2-0と一時はリードしたりと、ジャイアントキリング寸前の戦いをした日本は賞賛されて良いと思います。
 
ただ、よく頑張った、素晴らしかったの声一辺倒は、今後の日本にとってマイナスではないかなと。
 
誰が悪いとかって話しじゃなく、あの場面で時間稼ぎをせずに攻める選択をしたのは、フィールドにいる選手も監督も一緒なので、そういうの含めて世界との差なんだろうと思ってます。
 
厳しいようですが、敢えてそこは誰かが指摘するなりして、4年後への糧とすべきかなと老婆心ながらに思ったところであります。
 
いや、でもね、本音は本当によく頑張ったと思うよ。
 
僕も大会前はほとんど期待してなかったですからね、そこは謝るしかないです。
 
ということで、ベルギー戦の簡単な感想メモ。
 
・香川の働きが良かった。
 
・ベルギーの1点目は不運でもあったが、その前の川島の不用意なパンチングが失点に繋がったとも言える。
 
・前半は日本がしっかりベルギーの動きを封じたというのもあるが、ベルギー側も本調子じゃなかった感じがする。(次のブラジル戦を考えて力を抜いていた?)
 
・後半の日本は疲れが見え、ベルギーに全然ついていけてなかったが、ポーランド戦で主力を温存させていなかったら、もっと一方的な展開になった可能性もあり、予選を通じて西野監督の采配が的中したと言える。
 
・大会終わってみれば、日本は予選から決勝までトータル6得点をあげており、決定力不足を言われていた時代が嘘のような躍進だが、逆に失点も7点と多く、守備面での課題が浮き彫りになった。
 
・今大会では主力と控え選手の力量が歴然だったことがわかり、選手起用を考える上で西野監督は相当苦労しただろうと想像する。それと同時に海外組、国内組云々の議論があったが、これについても今大会の戦いで一定の結論が出たのではないだろうか。