Walking backstreet(裏道を歩いていこう)

Walking backstreet(裏道を歩いて行こう)

40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

日本大学が「大学」機関であるなら理論的に説明すべき

もちろん、ここ最近問題になっているアメフト違反タックルの話しですが。
 
加害者生徒の会見から4時間後(会見には日大関係者が全然いなかったというからそれも驚きですが)、日大の広報がコメントを発表しました。
 
『会見全体において、監督が違反プレーを指示したという発言はありませんでしたが、コーチから「1プレー目で(相手の)QBをつぶせ」という言葉があったということは事実です。ただ、これは本学フットボール部においてゲーム前によく使う言葉で『最初のプレーから思い切って当たれ』という意味です。誤解を招いたとすれば、言葉足らずであったと心苦しく思います。
 また、宮川選手が会見で話された通り、本人と監督は話す機会がほとんどない状況でありました。宮川選手と監督・コーチとのコミュニケーションが不足していたことにつきまして、反省いたしております。』
 
日本中の人が、「はあ?」って思った事でしょう。
 
まあ、初動対応が遅れた日大については、もう今更って感じなのでどうコメント出そうが支持を得られることはないのですが。
 
日大も「大学」を名乗るぐらいなら、「相手のクォーターバックを1プレイ目で潰せ」とは具体的にどういうプレイを指示したのか、ちゃんと追求、調査してからコメントして欲しいと思うのですが。
 
「潰せ」が「徹底的にマークしろ」なら、「1プレイ目で」と言うのはおかしいですし、「1プレイだけクオーターバックを動けないようにディフェンスしろ」だったら、どのタイミングでさせるつもりだったのか監督にヒヤリングするべきです。
 
ただ、アメフトに詳しい人によると、「サイドの彼がクォーターバックを止めに行くという指示は普通は出さない。彼の前にいる相手選手を潰せだったら、まだわかる」という事ですので、この時点で監督の指示そのものがおかしいんじゃないの?という事になります。
 
そもそもが、違反タックル後に加害者選手を交替させなかったことや、違反に対する叱責を監督、コーチがしなかった時点で、日大広報部のコメントには無理があるのは明白です。
 
大学機関ともあろうところが、そんな簡単な事も理解出来ないっていうのは、さすがにヤバイんじゃないのかと。
 
あと、ずっと不思議に思うのが、1回目の反則タックルで何故一発退場させなかったのかということ。
 
動画見てみると、すぐ横で審判がフラッグ投げつけてたぐらいだから。
 
アメフトの事はよくわかりませんが、そういうものだよって言われても、一般人の感覚からするとすげぇ野蛮なスポーツだなぁと感じちゃうんですよね。
 
それと、もう一点追求して欲しいのが、監督が今回違反をした選手に対し以前から「日本代表には行かなくていい」って言っていたこと。
 
前後関係を想像すると、「代表に出るんだったら、うちの試合には出さないからな」みたいな脅迫にも思えますが、そもそも大学の部活の監督が、日本代表の事をあれこれ指図できるものなの?って。
 
日本代表でプレイするって、恐らくですが、謝罪した彼にとっては凄く重要で大切な事だったんじゃないかと思うのです。
 
それを盾にとっての監督のプレッシャーだったら、かなり同情してしまいますね。
 
大学の部活動であるはずなのに、やっていることはボスが鉄砲玉を使って敵のタマを取り、鉄砲玉が刑務所に入れらるという仁義なき戦いをリアルにやってるんです。
 
色んな記事読んでますと、日大というのは以前からそういう試合運びというか、勝てば何でもありみたいな風潮があったらしく、アメフト界もそれを暗黙的に許容してきたんだろうなと想像します。
 
これまでは、そういうのが表面に出てこなかっただけで、今回は一般の人達にも分かる形で噴出してしまったというのが実態かなと。
 
問題が明白になったのは良いことなのかもしれませんが、2人の選手の犠牲を支払うという代償もセットだった、という悲しい事態に関係者は真摯に立ち向かうべきだと個人的には思ってます。