エイベックスの松浦社長の意見を読んでいて単純に思ったことが二つ、
一つは、好きで仕事している人とそうでない人を、どうやって分類するのかという点。
もう一つが、仮にエイベックスの仕事を好きで時間外労働も厭わずやっていた社員と、仕事上なんらかの理由ので会社とトラぶった時、その社員は自分は好きでやっていたから残業代よこせなどとは言われるわけがないと思っているのだろうか、ということ。
松浦社長やGLAYのTERUの考え方が基本的に破綻しているは、そのあたりだと思われます。
ライブやコンサートもGLAYと、その有志だけで運営されているのなら、彼らの論でOKでしょう。
でも、実際は雇用関係を締結した上で仕事しているわけで、それに対し法律が遅れているとか言ってみても、そもそも、彼らが言ってるのは違う次元の話しであり議論が噛み合うわけないのです。
ただ、松浦社長の意見が唯一、正当となる場合があります。
それは、お互いが役員である場合ですよね。
お互いが役員報酬を得る立場同士であれば、彼の発言も別に問題はないでしょう。
社長も他の役員もその仕事が好きでやってるんだから、別に深夜労働しようが無休でやろうが問題ないわけです。
でも、実際にはそれでは会社が回らないから、雇用契約で社員を雇いルールの下で仕事してもらっているはずなのです。
労働基準法に縛られたくないなら、社員を雇用するのではなく請負契約という形で業務を委託するのが無難です。
最後に、松浦社長やGLAYのTERUがそれらしい物言いをしてはいるのですが、どの文面を読んでも、それで時間外賃金を払わなくても良いという理屈は見えてきません。
そこが一番残念であるんですけどね。