Walking backstreet(裏道を歩いていこう)

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40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

普通の女子高生が【ろこどる】やってみた

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原作は4コマ漫画とのこと。
 
そう言われてみれば、、って雰囲気もわからんでもないです。
 
あらすじ
地方の小都市である流川市に住む女子高生、宇佐美奈々子はバイト代が欲しさから、市役所勤務の叔父に半分騙されたような形で、地元をPRするローカルアイドルとして活動する羽目になります。
 
先に「ろこどる」として活動していた小日向緑や、ゆるキャラ魚心くんに入ってる三ヶ月ゆい達と共に、頑張っていく姿を描いています。
 
実際の都市?
流川市の設定や風景がかなり具体的だし、名前も聞いたことあるような感じだったので調べてみたら、実は架空の街という事でした。
 
ですが、モデルとなった街は実際にあり、それが千葉県流山市とのことです。
 
流山市」→「流川市」、なるほどねって感じではあります。
 
乱立するアイドル系アニメとは趣が少し違う
アイドル育成ゲームがと、それをベースにしたアニメも数多く世に出ております。
 
そのほとんどが、ライブで成功するまでの姿や、売れない時代から世に人気を博すまでを物語として描かれています。
 
ところが、この作品はちょっと色合いが違うんですよね。
 
ローカルアイドルが主役なのはもちろんですが、主人公の奈々子は喋りも踊りも下手なのに、それほどアイドルであることに執着心もないというキャラなのです。
 
根性モノのような努力もない代わりに、泣き崩れるような挫折シーンも無い。
 
ローカルらしい、と言ってはなんですが、ほのぼのとした空気感で最後までいきます。
 
ローカルアイドルとは?に対するアンチテーゼ
普通に考えると、ローカルアイドルといえども、最終的には全国区の人気を目指さなければならないとか、最後は東京進出だとか、全国ネットのTV番組に出演するだとか、そんな事が当たり前の目標と思ってしまいます。
 
しかし、このアニメを観ると、「そうだよね、ろこどるって、そういう立ち位置で存在してくれた方が地元の人達も本当は嬉しいよね」って思いに変わります。
 
主人公達の「流川ガールズ」は、最終話でローカルアイドルの全国大会に出場するのですが、そのラストで彼女達が最終的にステージとして立つのは、地元の小さな盆踊り大会の会場なのです。
 
作り手の「ろこどる」に対する明確な思いが表れていると感じます。
 
暑苦しくないのもいい
流川ガールズは、元々は地域活性化を目的とした行政主導のアイドルユニットです。
 
なので、ローカル番組の取材で和菓子屋を紹介したり、イベント出演したりとかするのですが、「地域興し」でありがちな野暮ったく暑苦しい雰囲気が全然ありません。
 
地域興しのイメージって、変に熱意の固まりみたいな人が登場して、色んな騒動を起こすって感じになりそうなんですけど、流川ガールズにしろ行政職員にしろサラッとしてるんですよね。
 
何も特色が無い街だけど、そこで自分達が出来る事をしようとする描き方が好感が持てます。
 
押しつけがましくないんですよ。
 
まとめ
決して熱血ではないけど、笑えるところもあり、主人公の決して背伸びしない等身大の気持ちも丁寧に描かれ、見終わった後にこちらもほのぼのさせられる良質なアニメでありました。