Walking backstreet(裏道を歩いていこう)

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40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

ソルト

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たぶん、誰もが同じ事を思ったのではないでしょうか?
 
女性版の「ボーンアイデンティティ」みたいだなと。
 
僕自身は、ジェイソンボーンのシリーズでスパイ映画の面白さを知ったタイプです。
 
実は007シリーズはあまり観たことがない。
 
その意味では、この映画に関してはけっこうツッコミどころ多かったけど、全体としては好意的に楽しめる作品でした。
 
あらすじ
CIAの優秀な分析官ソルトをアンジェリーナ・ジョリーが演じています。
 
CIAにロシアからの亡命者オルロフが現れ、ソルトが彼を尋問する事になります。
 
しかし、オルロフは自分はスパイ養成学校の元教官であり、アメリカに潜伏中のスパイが訪米中のロシア大統領を暗殺する計画になっていると告げます。
 
そしてそれを実行するスパイがソルトであると言うのです。
 
二重スパイ容疑をかけられたソルトは、CIA本部から逃走し家に戻るも夫は拉致されてしまった後でした。
 
彼女は本当に二重スパイなのか、暗殺計画は実行されるのか?というストーリー。
 
ソルトって強いの?
ストーリーそのものはありきたりで、ロシア側のスパイが自分の国の大統領暗殺を計画するというもので、このあたりは時代遅れな印象であります。
 
ロシア最強のスパイであるソルトを育て上げたと自負するオルロフでありますが、のっけから初っぱなのシーンが北朝鮮に捕まって拷問を受けているソルトからスタートします。
 
後半のソルトの強さを見せつけられるほど、なぜ冒頭部分で北朝鮮に捕まったのだろうという疑問が強くなりモヤッとしてしまいます。
 
しかも、彼女を救ったのは夫となる学者の彼であったというのも、今ひとつ不思議な展開。
 
たぶん、そこでソルトが夫の事をどれだけ愛するようになったかを視聴者に意識させたかったんだろうとは思いますが
 
敵の作戦の主旨が今ひとつ理解できない
オルロフも、CIAに乗り込んできてソルトがロシアのスパイであり二重スパイをしているとばらすのですが、話しが進むにつれ計画に不利になることを何故したのか理解できませんでした。
 
結局、ソルトに命じられているのはロシア大統領暗殺なのですが、彼女が結婚したことにより組織への忠誠心が失われていないかを確認するためという事だったようです。
 
でも、最終的にはソルトの夫を人質に取り、計画実行後は目の前で殺しているのだから、最初からそれだけで良かったはずで、いちいちオルロフが敵地のCIAに乗り込む必然性が無いという結論になります。
 
且つ、オルロフは大統領暗殺後の次の命令として、ソルトをアメリカ大統領に接近させ核ミサイルを発射させるというものでしたが、いやいやそれは無理でしょうと。
 
それまでにソルトの行動によって多くの事件事故が発生し何人も死人が出ており、彼女の包囲網が狭まっているはずなのです。
 
大統領に近づくなんて、普通に考えてあり得ない計画だと思うんですよね。
 
映画の中ではソルト以外にも多くの仲間スパイが登場してますから、普通に考えればそこは分業でしょう。
 
ロシアってバカなのか?みたいな描き方なのであります。
 
ジェイソン・ボーンではなくララ・クロフト
元々はトム・クルーズが主演する予定だったらしいですが、急遽アンジェリーナ・ジョリーにキャストが変更となったらしいです。
 
なので、脚本も大きく書き換えられたものと想像できます。
 
時間的な問題もあったのかもしれませんが、脚本を書いた人の頭にあったのは「アンジェリー・ナジョリー=ララ・クロフト」というイメージではなかったでしょうか。
 
それぐらい理不尽に強いソルトとして描かれていました。
 

まとめ

リアリティに欠けた作戦やソルトの超人性は、言ってしまえばB級映画に近いものがあります。
 
まあ、でもボーンシリーズをいつかは凌駕する続編が出る事を期待しましょう。
 
こんなところですかね。