イタリアものしり紀行/ 紅山雪夫
旅行する前に読むか、もしくは、旅行中の移動時に飛行機の中で読むと良かったのかもしれませんね。
筆者は、イタリア各都市の地形から歴史まで幅広く精通しているようで、非常に細かい情報をこの本を通して与えてくれます。
また、ちょっとした裏話的なコラムも面白く(というか、個人的にはそっちの方が好きでした)、イタリア好きなら一度は読んでおくべきかもしれません。
ただ、個人的には、文章による事細かな説明がまさに文字情報としてしか入ってこらず、真剣に丁寧に読まないと入り込めないという紀行文でありました。
くろばことしてはもう少しストーリーチックなものが合ってるといいましょうか、「僕」という主人公視点で描かれたものの方が好みではあります。
村上春樹の「遠い太鼓」が旅行モノ作品としては一番大好きなものでして。