Walking backstreet(裏道を歩いていこう)

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40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

ハンガー・ゲーム

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この映画、全米だけでなく世界中で大ヒットしたらしいです。
 
日本でそんなムーブメントあったっけかなぁ?という印象なんですけど。
 
簡単に言ってしまうと、少年少女達によるサバイバルゲーム、誰が生き残るかというお話です。
 
日本のバトル・ロワイアルみたいなもんでしょうか。
 
そっちは見たことないです。
 
というか、あまり殺伐とした映画は触手が伸びないので。
 
ただ、ハンガーゲームに関しては誰が生き残るのかは、最初からわかりきっていますね。
 
そのあたりはもう少し工夫が欲しいところであります。
 
舞台は、近未来のアメリカ。
 
合衆国の崩壊後、そこは独裁国家パネムが統治するようになり、その首都に住む富裕層と首都周辺地区に住む奴隷同然の労働者達の格差社会となっています。
 
労働者達は政府に対し反乱を起こした事もあるのですが、鎮圧され逆に、懲罰的な意味合いと富裕層の娯楽の一つとしてハンガー・ゲームという生死をかけたサバイバルゲームに参加を強制されるようになったのです。
 
12区に分かれている労働者地区から、それぞれ男女ペアが選出されゲームに参加しなければならず、第12地区から妹の身代わりとなって参加を名乗り出たカットニスがこの物語の主人公であります。
 
となるとこの手の映画の見所は、やはりゲーム開始後のサバイバルシーンであり、主人公やそれ以外の人間が、どのような戦術を使って対峙し合うのかという点につきるでしょう。
 
この部分での充分な見応えあったかと聞かれると、う~ん、、、てな感想でしたね。
 
最も残念なのが、ゲームのルールが一定していないこと。
 
一番の肝である、「生き残れるのは一人だけ」という勝利条件さえ主催者側によって変えられてしまいます。
 
更にはゲーム中、主催者が仮想フィールド上を操作できるシステムによって、参加者がいる実際の空間に変化を起こせたりするので、主催者の思惑次第でどうにでもなるゲームという印象が与えられてしまい、いわゆるサバイバルゲームの醍醐味である駆け引きそのものがしらけてしまうのです。
 
全員が一定のルールのもとで命を懸けたゲームを行うからこそ、互いの駆け引きが迫真し、それが観る者を魅了するんですよ。
 
そこが欠けているので、敵味方で徒党を組むシーンでも、お互いの腹の探り合いすらないのです。
 
多分、日本でそれほどブームにならなかったのは、そういう細かいながらも重要と思える部分の演出が不足していたことや、バトル・ロワイアルで既に日本人には経験済みの映画だったからではないでしょうかね。
 
ということで、まあ、この映画についてはフツウってとこでした。