Walking backstreet(裏道を歩いていこう)

Walking backstreet(裏道を歩いて行こう)

40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

ダーティーハリー4

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ハリーが追い詰める今回の敵は、割と小物な感じでしたね。

 
麻薬を扱うマフィアでもなく、国際的なテロ犯でもなく、片田舎に幅をきかせているチンピラどもがハリーの餌食となります。
 
まあ、そういう設定の方がダーティーハリーらしさが出て良いかもしれません。
 
いつものごとく、ハリーは捜査のやり過ぎを咎められ、片田舎の警察署に人払い的な出張を命じられます。
 
その片田舎で幅をきかせているチンピラグループが昔、ある姉妹を集団レイプした事件が発端となり、被害者の姉が復讐のため彼らを一人ずつ射殺していくのでありますが、そこへハリーが絡んでいってというストーリー。
 
どちらかというと、抵抗するチンピラどもに有無を言わさずマグナムぶち込むのが、ハリーの役どころという感じがするのですが、実際にはラストの場面のみでした。
 
恨みをはらそうとする姉がそのチンピラどもの大半を射殺してしまうので、ハリーの出番というか、見せ所がどうしても少ないように感じてしまいます。
 
また、そのチンピラグループには、その土地の警察署長の息子も加わっており、ハリーがそのことに感づくのですが、結局のところその息子も自分の犯した罪の重さに耐えきれず廃人状態になってしまい、父親の署長も事件をもみ消した事を後悔しているという具合で、片田舎に暗躍するならず者達の親玉ではありませんでした。
 
よくある、警察幹部が実は犯罪グループのボスでしたというオチですらなかったわけです。
 
しかも、その署長もチンピラ達に殺されてしまうし。
 
ハリーは、チンピラどもを殺し続ける女に目星を付け親しくなりながらも、何故か一晩を共にしてしまい、なんかハチャメチャであります。
 
ラストでは、その女性の罪を見逃すという暴挙で幕を閉じますが、ここまでやるからこそのダーティー・ハリーという映画なのでしょう。
 
やっぱりクリント・イースト・ウッドはカッコイイのであります。