Walking backstreet(裏道を歩いていこう)

Walking backstreet(裏道を歩いて行こう)

40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

ラスト・ソング

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日本でいえば、ジャニーズタレントを売り出す為に作られた映画という感じ。
 
そのアメリカ版とまで言い切ってしまっていいのかわからないけど、ライトに作られた印象は拭えない。
 


以下、ネタバレありなので注意。
 
両親の離婚で心に傷を負っている主人公の少女が、一夏だけを父親と一緒に故郷で生活することになり、そこでイケメン&超リッチ&スポーツマンの男と恋に落ち…、、、。
 
前半部分だけだと、音楽の才能があるのにその道へ進むのを拒んでいる主人公という設定から、タイトルの「ラスト・ソング」は彼女と彼氏にまつわる曲の事だと思っていた。
 
ところがどっこい、そうではなく実は末期の肺ガンを煩っていた父親との絡みだったというのは、そっちかい!と突っ込みたくなった。
 
主人公と彼氏との間でちょくちょくあるケンカも、彼女が怒ってはすぐに仲直りしてしまう。
 
ウミガメのエピソードもやや中途半端だったし。
(でも、父親と弟が彼氏にちょっかい出すシーンは微笑ましかった)
 
父親の存在感も病気の事が判明するまでは、けっこう薄かったし。
 
ステンドグラスや教会の火事のエピソードも軽く流していたし。
 
2人を取り巻く悪友との関係の描き方も希薄だったし。
 
金持ち彼氏の両親の心の傷(弟が自動車事故死)も、こっちにはグッとくるものがなかったし。
 
全編に渡って挿入されている音楽も、それ風だし。
 
ほぼ全般にわたって、軽いというか、さぁっと流れていってる感じなんだよね。
 
でも、ここまで書いておいてなんだけど、それでもまあ観て良かったなと思えたから不思議。
 
ポップでわかりやすく青春している映画、例えそれがアイドル売り出しの為に作られた作品(本当にそうかは知らないけど)であっても、意外に楽しめる。
 
あと、弟役の子役が実に深いテイストを出していて、彼を観てるだけでハッピーな気持ちになれる。
 
また、個人的に、まんまアメリカンな感じっつうのが好き、というのもあるんだろうね。
 
そうそう、作中にMaroon5の曲が使われていたのもお気に入りになった理由かもしれない。
 
エンドロールで流れるマイリー・サイラスの曲もけっこうイイ。
 
なんだかんだ言って結局はこの映画を気に入ってしまったんだろうね。