わが社の数字の作り方
仕事の話しです。
退職するって話しはどうなったんだ?というツッコミは置いておいてください(^^;
3月期決算のため、年末からこの時期にかけて、わが社では来年度の事業計画を作成する作業で大わらわになります。
流れとしては、本部の管理部署から事業計画をいついつまでに提出せよというメールが来て、各事業部門の課長がそれぞれに数字を作成し提出、管理部署がそれをまとめ上げ全体の数字を作り本店に送るという感じ。
たいていは今年度実績をベースに計画数字を作っていくのですが、当然、事業部署の思いと管理部門の思いがすぐに一致するわけもなく、お約束のごとく何度もケッチンを食らう羽目になります。
市場情勢や直近実績を考慮すれば、そんなにバラ色の数字が出せるわけもなく、なんとなく無難な着地点の数字を作って出すのですが、管理部門からはそれでは収支が出ないから、もっと上積みしろと指導を受けます。
で、仕方なく上積みした数字を作って送ると、今度はその根拠を示せと言ってくるのです。
そんなもん根拠あるか!そっちが上積みしろって言ったんだろが!、と言い返したくなるのを我慢して、これまた適当な根拠っぽいデータを作って送るわけです。
毎年、こんな不毛なやり取りをしていると、いったいこの数字にどんな意味があるんだろうって思います。
会社は数字を作らせることに一生懸命になるのですが、それを達成するためにどんな手法や実践が必要となるのかについては、全くの現場任せ。
こちらとしては既に手詰まり感でいっぱいで、田舎なので人口は減る一方、当然、市場のパイも減る、でも、新たな取り組みや方法があるわけでもない、施設などのハードは更新できない、若い人はどんどん辞めていき新規採用は毎年2人程度の状況、といった感じで、全くもって明るい将来性が見通せないのであります。
自分も、不採算事業は廃止し、そこの人員を伸ばすべき事業に集中させるべきだといった提案もするのですが、なかなか実行には移してくれません。
役員も同じような考えは持っているのですが、決断できないといった雰囲気です。
わが社の場合、役員は3年任期で、役員定年も70歳と決まっています。
継続就任する時もありますが、必ずしも本人の意向が通る仕組みになっていないので、とりあえず任期の3年だけ無事に過ごせればよいという思いもあるのでしょう。
つまるところ、問題の先送りってやつですね。
そんな中で数字だけは立派なものを作れと言われても、こちらとしても無理くり感でいっぱいなわけです。
仮にその数字が事業計画に採用されたとしても、毎月の実績会議では、計画に全然達してないじゃないかと叱責されるのも馴染みの光景であります。
こちらからしたら、そりゃそうだろ、できるわけもない数字作って出させられてるんだから、、、ってなもんです。
会社なんてそんなもんだ、っていう声もあるでしょうけど、こういうのって時代遅れだと思うんですよね。
経済が右肩上がりだった昭和時代であれば、そういう事業計画の作り方をしてもOKだったんでしょうけど、新たな成長戦略が必要と言わているご時世に昔ながらの一辺倒のやり方を続けるのは、あまりに思考停止だと思っています。
とまあ、こんな感じで今年も無理やりな事業計画作成に、無駄なエネルギーと時間を割いている管理職たちがPC画面の前でのたうち回っている、というお話しでした。