色々と考えてみたけどやっぱり相撲協会がブラックだろという結論
貴乃花引退騒動で湧いた9月末でした。
→協会での地位降格→一兵卒として出直し→突然の引退届け
こうやって流れだけを見てみると、貴乃花に対して厳しい意見や見方が出てくるのも分からないではない。
いったい、貴乃花親方は何をどうしたいんだという印象と、もう一つは、基本的には組織を相手に上手く立ち回る事がそもそも出来ない人なんだろうと想像してしまいます。
貴乃花親方の失敗は、自分の弟子の暴行事件の時に、身内に対して厳しい態度を示せなかったことでしょう。
にも関わらず、それがなかったから、貴乃花親方は何をしたいんだ?となるわけです。
弟子を守りたかったと言えば聞こえは良いですけどね。
だから貴乃花親方にも落ち度はあるんですよ。
ですが、もともとは被害者側であったはずの貴乃花親方が、何故か協会から責められている感は、今回の一連の流れを見ているとどうしても拭えません。
部外者が見ていても、なんかよくわかんないけど、納得できそうで出来ないという不思議な感覚があります。
まあ、そこが貴乃花親方の組織対応の弱さというか、あまりに戦術が無さ過ぎたという事だと思いますが。
けど、それ以外に色々とこの件について考えていたら、やっぱり相撲協会の方がブラックだよなって結論に辿り着きました。
今回の引退騒動の発端になった、「どこかの一門に属さなければいけない」という強制事を決めた協会ですが、その理由としてガバナンス云々と伝えておりました。
暴行事件で第三者委員会すら起ち上げてない協会が、よくガバナンスなんて言葉を使うなと。
一門に属することを強制する件についても、理事会で決まった案件なのに公表すらしておらず、この騒動が無ければ誰も知らなかったんじゃないの?
取り決め事の公表すら出来ない協会が、ガバナンスを口にするのはちゃんちゃらおかしい。
あと、貴乃花親方の告発状を事実無根だとし、それについて認めるよう圧力を協会側がかけたという件。
これ、凄く不思議なんですが、誰にどのように圧力をかけられたか具体的に言うべきだ、とメディアのコメンテーターも言ってるんですよ。
何も言わない貴乃花が悪いという空気感。
組織対個人で、個人の立場である貴乃花親方が圧力を受けたと言っているわけです。
パワハラ行為が疑われる、もしくは受けた側がそのように訴えていて、これまでのメディアの姿勢は組織側の問題を追及し、弱者である選手を擁護してきたように思うのですが。
もちろん、協会側はそんな圧力は無かったと否定します。
それをそのまま受け「圧力は無かったと言っていますので、親方から具体的に話してもらうしかない」はちょっとおかしい。
なんかそれと似たような構図だなと思っちゃいました。
実際のところ、協会にとって貴乃花親方は目の上のたんこぶで、どうにか操縦できる範囲に置いておきたいと思ってヒラ待遇まで落とせたけど、その後の落とし処を間違ってしまって今回の引退騒動になってしまった、というのが本当のところじゃないかなぁ。
ガチンコを追求する貴乃花親方と、そこは興業なんだから時と場合によりけりで良いじゃんという協会は、やっぱり相容れないってことで解釈しました。