外野スタンドの手前、フィールド内に意図的にフェンスを設置した間のスペースをラッキーゾーンと呼び、そこに打球が直接飛び込んでもホームランになるというもの。
ホームランが出やすくなるのを目論んでも、ラッキーゾーン復活とういことでしょう。
ホームランは野球の華ですからね。
まあ、気持ちはわからんでもない。
でも、こういう話しを聞くと、野球っていうスポーツは、割と曖昧なスポーツなんだなぁと思い知らされます。
各球場によって、スタンドやポールまでの距離がまちまちなんですけが、別にそれでもOKってことなんですよね。
ホームランが出やすい球場もあれば、距離が遠く出にくいところもある。
距離は同じだけど、フェンスの高さが低いからホームランになりやすいとか、まあ様々です。
だけど、ホームラン記録は公式記録として残るわけですが、それって正直どうなんだろう?って。
さすがにピッチャープレートからホームベースまでの距離や、各塁間距離は統一されていますが、ファールゾーンのスペースはやはりまちまち。
同じ打球でも、ファールフライでアウトになる球場と、スタンドインしてセーフの球場があります。
こういうのが許されているのは、野球がスポーツというよりエンターテインメント性が高い球技の証なんでしょう。
エンターテインメントとして面白ければ、球場の広さもその演出の一部だから、各地で独自性を打ち出しても良いという、よくよく考えると実に不思議な競技。
まあ、そういう面もあって世界的に普及しにくく、オリンピックでも採用されないのだなと想像します。
(若い人にはわからないでしょうが)
ライトは、その前のホームクロスプレイで山田太郎に吹き飛ばされた瀕死の犬神でしたが、必死になって打球を追う。
しかし、なんとか足の甲をフェンス上部に引っかけ落ちるのを防ぎこらえるのですが、耐える体力も少なく、他の外野手が犬神の足を捕まえようと飛びついたところで、力尽きてラッキーゾーンに落ちてしまいます。
この時の秘打が確か、「円舞曲別れ」というのだったと思いますが、犬神がラッキーゾーン側に落ちてしまうところを見事に表現しておりました。
この春の大会の明訓高校は、全体的に悲壮感漂う感じで、その中で各キャラクターの過去の生い立ちなども描かれているのですが、殿馬はピアニストとして大成するために指の付け根を切る手術をしていたことが明かされます。
ドカベン31巻には様々なエピソードが含めて掲載され、そのどれもが胸に迫るものがあり、そんなスーパースター達が集まったのが明訓高校だってことですね。
詳しくは漫画を読んでいただければ分かります。
ちなみに僕もその1人ですが。。
ドカベン、ついに完結となるようですね。
水島先生お疲れ様でした。
ちょっと話しが逸れましたが、甲子園ラッキーゾーンにまつわる雑感でした。