以下、毎日新聞ニュースから。
干し柿など加工食品のオーナーになると利息が得られるとうたって多額の資金を集めた通信販売会社「ケフィア事業振興会」(東京都千代田区、鏑木(かぶらき)秀弥社長)が、オーナーに対する支払いを遅延しているとして、消費者庁は31日、消費者安全法に基づき事業者名を公表した。支払い遅延による同法の適用は初めて。ケフィアは消費者庁に対し、未払い分は全国で約2万人、約340億円に上ると説明。遅延理由としてシステム故障や解約による資金減少を挙げているという。
国民生活センターには昨年9月~今年8月、全国から計1447件の相談があり、東京都と名古屋市で8月までに被害対策弁護団が結成された。消費者庁や弁護団によると、ケフィアは関係会社の通信販売の利用客らを勧誘し、ケフィアが8~10%程度の利息を上乗せして商品を買い取る仕組みを展開。たとえば1口5万円で干し柿のオーナーになると、7カ月後に5万4000円になるとうたっていた。しかし昨年11月以降は支払いが滞り、個別に損害賠償訴訟を起こされると、その度に返金する状態だった。
名古屋市に住む無職の男性(77)は約5年前からメープルシロップなど18種類の商品のオーナーになり、約1100万円を出資。「心配はあったが、当初は利息分が振り込まれたので続けていた」と言う。しかし昨年11月から利息の支払いが滞り、ケフィアからは「システム障害で支払いが遅れる」との説明を受けたが今も支払われず、「返金してほしい」と訴える。
…というトホホなニュース。
どうやら、最終的な債権者総数は3万人を超え、負債総額も1000億円以上になるという話しも出ています。
今更ながら、こんな話しに乗る人が多くいることに驚きですね。
銀行の預金金利が0.01%の時代ですから1000倍の利息ですよ?
投資信託で上手いこと運用できて6~8%ですよ?
どう考えたって、10%の利息がついてくる儲け話があるわけがない、もしくは、道理としておかしいです。
10%の利息を、誰がどうやって負担して自分だけが儲かる仕組みになっているのか、ちょっと考えてみればわかる理屈。
そんな話しはあり得ないと。
昔も和牛商法なんてのがありましたが、どんなに時を経ても似たような儲け話に転がされる人は大勢いるって事なんでしょうね。
僕は臆病なんでね、その手の話しには乗れません。
なんせ、インデックス投信で100万円買い付けるだけでもびびっている人間ですから。
そもそも加工食品というのは、市場はそこそこあるにせよ、そんなに多数が儲けられるようにはなっていません。
儲かっているのは、ニッチな部分だけです。
何故かっていうと、人間の胃袋の数や量ってのは上限が決まっているので、食品や飲食業界というのは、その胃袋の取り合いをしているだけだから。
そんな中で、干し柿で10%の利息が得られるなんて、どう考えても無理があるわけです。
まあ、自分の金だからどう使おうが勝手だと言われるでしょうが、日本や世界、いや人類にとって重要な技術や研究に投資するというお金の使い方をできる人が増えると良いのにと思います。