経理畑の感覚が事業をダメにすることも
取引先の経理担当者と先だって打ち合わせをする機会がありました。
商品の受発注について、受注システムで受信する時間や伝票処理についての話しをしていたのですが、その中で気になる会話がありました。
各店が週3回発注を上げてくる形式で、基本はシステム上で全て行われ、それに沿って伝票や経理処理が実施されることになっています。
ですが、たまに店の方で発注日以外の注文だったり、イベントのための特別発注があったりすることもあるらしい。
で、その経理担当者曰く「基本はシステム発注のみでやってもらえればと思います。」
こちらもそうなるのであればそうしたいところですが、実際にはどうなんろうと思い、「じゃあ電話で注文があった時は断ってもいいんですか?」と聞くと「う~ん、経理担当してはそうして欲しいですが、そこは営業担当の考えもありますので、そちらと話してもらえますでしょうか。でも、できるだけシステム発注のみ受け付けていただくとありがたいです。」とのこと。
まあ、気持ちは分かりますけどね。
でも、それって本末転倒じゃないですか。
本来は現場の商いがあるからこそ、経理業務も発生するのです。
それを経理業務を円滑にするためにシステム以外の発注は受け付けて欲しくないというのは、おたくの企業は何のために商売やってるんですか?と聞きたくなります。
もちろん、その担当者は悪気があって言ったんじゃないとは思いますが、要はそういう感覚の人が多くはびこったり、強い権限を持ってたりすると、会計や経理処理のために商売をするようになってしまい、最終的には会社の事業のためにならなくなると思うのです。
決算時期にかかるからこの取引はやめておこうとか、棚卸し報告で色々言われそうだから注文やめておこうとか、仕事しているとけっこうそんな場面に出くわします。
それって、仕事として本当に正しい判断なのかなぁと、前々から感じていたことであります。
とは言いつつ、自分が経理担当になったら、文句言うようになったりして。