Walking backstreet(裏道を歩いていこう)

Walking backstreet(裏道を歩いて行こう)

40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

ワールドウォーZ

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ブラピ主演作品です。
 
やっぱりブラッド・ピットはかっこいいですねぇ。
 
同姓の僕が観ていてもそう思いますもん。
 
簡潔に言ってしまうと、この作品はゾンビ映画です。
 
ですが、最近のゾンビブームやゾンビ好きにいるように、コアなゾンビ好きからしたらこんなのゾンビ映画じゃないってなるかも。
 
ゾンビ好きでもない僕もそう思います。
 
ゾンビ系ホラーではなくて、どっちかつうと異常事態に陥った世界を描くパンデミックものという印象が強いです。
 
あらすじ
国連職員ジェリー(ブラッド・ピット)は、いつものように妻子と平和な日常を送っていました。
 
ある日、家族を学校に送るため車を運転していたところ、大渋滞に巻き込まれ何事かと降りて確認しに行ったところ、ゾンビ達とそれに感染させられる光景に遭遇してしまいます。
 
何とかその場から脱出したものの、街中がゾンビで大パニック状態でした。
 
この緊急事態に、ジェリーは国連から職場復帰を命ぜられます。
 
彼の任務はゾンビ感染を防ぐ手立てを探すことでした。
 
そのためジェリーは一人で世界各地へ行くのですが、行く先々でゾンビパニックに襲われます。
 
そんな中、ある中東の国でゾンビの大群が押し寄せた時、痩せ細った少年のところだけ素通りしていくゾンビ達の光景を目にし、病んでいる人間は襲われないのではないかというヒントを見つけます。
 
このヒントを元に、ゾンビ感染対策用のウィルスを作りだそうとするのですが…、、さあ果たして、という感じです。
 
ゾンビの動きが俊敏
ゾンビって実際にはいないので、どういう動き方をするのかはホントは誰も知らないわけですが、大半のゾンビ映画がそうであるように、だいたいは両手を前方に突き出し、ゆっくりノソノソと歩き回る感じですよね。
 
倒れてしまったら、起き上がるのも大変そうに地べたを這いずり回ったりとか。
 
ですが、この映画に出てくるゾンビ達は元気です。
 
ものすごく俊敏です。
 
もの凄く高い塀も、助走つけて登り切ってしまいます。
 
あんなゾンビに襲われたらとてもじゃないですが、勝ち目無いです。
 
これも健康体の人間しか感染しないから、あんな元気なゾンビになるのでしょうか。
 
途中までの展開やスピード感は素晴らしい
ジェリーがゾンビ感染を防ぐべくあちこちに行き、やはりそこで色々と起こるわけですが、なかなかの展開の早さでテンポも非常に良いです。
 
ゾンビとの対峙シーンも見応えありましたし、女性兵士がゾンビに襲われ腕を噛まれた時、ゾンビ化を防ぐために腕を切り落とす場面なんかは鳥肌ものでした。
 
飛行機で乗客がゾンビ化した時も、機体に穴を開けてゾンビを外に出す場面も面白かったです。
(その後、飛行機が不時着してもジェリーが生きている事も驚きですが)
 
全体を通して、ジェリーが優秀な国連職員だったのだろうなと思わせるほど、彼の判断力の速さには目を見張るものがありました。
 
ですが、後半で展開が失速してしまいます。
 
妙に落ち着いてしまったといいましょうか、ゾンビ達の最初の勢いもどうした?って思うぐらい、おとなしめな進行になります。
 
解明されない疑問
なぜ、突如としてゾンビが発生したかもそうですし、感染を防ぐウィルスを見つけるところもよく分かりませんでした。
 
病気の人間は襲われないという事で、イギリスの施設でその仮説を証明するため病原菌を自分に打つシーンがあります。
 
ゾンビがうろつく施設の中、病原菌が保管してある部屋になんとかたどり着くのですが、保管してある病原菌の種類が多すぎてどれを打てばいいのかわかりません。
 
しかしながら、ジェリーはその中の一つを選び出し自分に病原菌を注入するのでした。
 
もちろん、その病原菌で正解だったわけですが、なぜそれを選んだのか、選んだ病原菌は何だったのか、その説明はありません。
 
何かその伏線があっただろうかと思い返すのですが、それも思い浮かびません。
 
分かっているのは、彼が優秀な元国連職員だったであろうという推測だけです。
 

まとめ

僕はゾンビ映画はあまり観る気がしないので、最初からゾンビ映画という雰囲気が滲み出ていたら、この作品を観ることはなかったでしょう。
 
逆に言うと、それぐらいこの映画のタイトルやパッケージからはゾンビ色が排除されています。
 
ブラピなのにゾンビ映画全面押しだと、売れないと思ったんでしょうかね。
 
後から気づいたのは、タイトルの「ワールドウォーZ」の「Z」はゾンビ(Zombi)の事だったんですね。
 
確かに、ゾンビ映画と言うにはちょっと毛色が違うし、最初に書いたようにどちらかというとパンデミック系の作品なので、ゾンビにスポットを当てる必要はないわけです。
 
そういう点も含めて、それなりに面白い映画だったと思うのですが、ラストの失速とおんぼら感が前半の面白さを削いでしまった感じがします。
 
続編もあるようなので、そちらに期待ですかね。