海老蔵(僕より年下なので敬称略)、あんまり好きじゃなかったんですよね。
学校のクラスにいたら、僕とは友達にならないタイプ、それどころかその存在を疎ましいとさえ思ってたことでしょう。
かっこよくて、金持ちで、歌舞伎役者で、芸能人とも知り合いがいてなんて同級生、僕のような存在は彼の視界の隅っこにすら映ってないはず。
ひがみで言ってるんじゃなくて、経験則でそうだって話しです。
実際、麻布のBARで暴行事件に巻き込まれた時、彼はそういう世界を好む人間であり、想像ではありますがそこで粋がってたが故の事件だったんだろうなと。
そういうお店に出入りして素行の悪い連中とつるむ人間は、僕とは、たぶん一生接点がないだろうし、お互いが近づくこともありえないということですね。
これは単にひがみですが(^_^;
小林麻央がフジTVのめざましTVで、お天気キャスターとして出てきた時も、声の感じや喋りが女子大生っぽくて(実際に大学生だったわけですが)、キャスターに向いてそうな感じがしませんでした。
頭良くて容姿も良いから、まあTV向きなんだろうなぐらい。
その後、海老蔵と結婚したニュースを見知っても、二人に対する僕の見方はけっこう冷ややかでしたね。
どうせ、海老蔵が女性問題起こして揉めるだろうにと。
(実際には女性問題より衝撃的な事件の当事者となったのですが)
で、彼女の病気の公表、ブログ開設となりましたが、それでも僕はあまり好意的には見てなかったです。
海老蔵夫妻は、どちらも有名人であり、もちろんそのことで苦労することもあるかもしれませんが、基本は何か発信すればメディアも飛びつくし、一般の人達も必ず注目します。
彼女の闘病生活がブログで綴られれば、そりゃ、「頑張れ」「応援してます」といった反応がいくらでもつくでしょう。
でも実際、34歳で癌や他の重い病気に苦しみながら亡くなられる人は、たぶん、他にもいっぱいいるはず。
僕はどちらかというと、そういう不条理さばかりに目が行き、小林麻央がブログ開設したという話しを聞いても、全く興味や関心が持てませんでした。
もちろん、小林麻央の闘病に関する報道やブログは、そういった人たちの励みになったとも思いますが。
僕が同じような病気になっていて、いつ死ぬかわからない状況だとしたら、海老蔵夫妻の報道を見ていても、羨ましいなぁぐらいにしか思わなかったんじゃないかと。
しかしながら、妻が死んだ後の海老蔵の会見は僕も泣いてしまいました。
生で見ていたのですが、愛する人を失った悲しみが我が事のように伝わってきました。
有名人であろうと、その悲しさは僕らが感ずる事と同じなんです。
妻が亡くなった翌日も、歌舞伎座の公演をこなし、そして本当はやりたくなかったであろう記者会見を開き、自分の口で喋ったのですから、これはとても僕には真似できそうもないなと。
もし、僕の妻が病気で亡くなってしまったら、、、。
想像するだけでも恐ろしく、悲しいことであり、僕はその事実に耐えられるだろうかと考えてしまいました。