Walking backstreet(裏道を歩いていこう)

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40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

加計学園の件は何が問題なのかよくわからない

文科省の前事務次官が、首相の強い意向があったとする内部文書は本物であることを認めて、またまたメディアは大騒ぎです。
 
獣医学部新設に関し、官邸の最高レベルが言ってるという内容だったわけですが、ずっとこのニュースを見聞きして思うのは何が問題なのだろうってこと。
 
「官邸の最高レベル=首相」の意向が仮にあったとして、それはそれで別に何の不思議もない話しであり、なぜメディアや野党が騒ぐのかがわからない。
 
国のトップが方向性や政策を持っていて、下にいる官僚がその意向を読み取りそれに沿う事務作業や手続きをする、というのは至極普通のことで、我々民間組織においても当たり前の話しですよね。
 
たまたま加計学園理事長と首相が友人同士であったため、なんらかのやり取りがあったんだと勘ぐられるのは仕方ないですが、仮にそうであっても格別に問題はない話しだと思います。
 
安倍首相の選挙区の住民でない加計学園理事長が、仮に安倍首相にお願いごとをしたとしても、そこには何の違法性もありません。
 
ましてや、賄賂を送ったわけでもないですし。
 
この話しは、せいぜいのところ陳情レベルの話しだと思ってます。
 
これを問題にするなら、自分の居住区に新しい道路を作ってくれと議員のところに陳情に行くのもダメという事になります。
 
不公平とかを問題にする人もいますが、そもそも公平って何って話しでして、議員とパイプが繋がっている人や市町村のところにお金がよく落ちるのは今に始まったことではなく、また、その因果関係を証明するのは困難です。
 
全ての陳情を聞いていたら、国の運営なんかできません。
 
メディアがこの一件だけを取り上げること自体がおかしな話しで、それこそ公平性に欠けるものです。
 
僕が思うに、問題とするべきは獣医師会という既得権団体の抵抗やそれに加担する自民党族議員、特に農水族の存在でしょう。
 
獣医師会の強い意向により、大学の獣医学部新設は長い間実質的に制限されてきたようです。
 
それは、獣医師が増えすぎると、自分たちが食えなくなるからという理由からです。
 
だから今回の国家戦略特区についても言いがかりをつけ、地域限定すべきとかになったわけですね。
 
その獣医師会の忖度を受けて、族議員達が裏で暗躍している問題をメディアが本来は追求すべき事であり、どちらかというと安倍首相はそうした既得権益団体の影響をできるだけ排除しようとした側なんじゃないでしょうか。
 
ここで見えてくるのは、獣医師会は農水省、学園建設や学部新設は文科省という構図。
 
なんとなく雰囲気が察知できますよね。
 
お互いの省庁と族議員が、自分のところのメンツのためにあれこれ画策する姿を思い浮かべれば、アホらしいとしか思えません。
 
あと、付け加えておくと、今治市を教育特区に指定したのは民主党時代の鳩山さんであり、当時の加計学園民主党議員が実際に話し合いまでしているという事実があります。
 
忖度なんて仕事してたら当たり前の話しであり、民進党だって与党時代は似たようなことやってたわけですから、何を今更大騒ぎしているの?このオタンコナスてなもんです。