Walking backstreet(裏道を歩いていこう)

Walking backstreet(裏道を歩いて行こう)

40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

コロンビア-ナ

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フランスの名監督、リュック・ベンソンが制作と脚本を務めたそうです。
 
しかしながら、巷では大失敗作という評価になっています。
 
個人的には、リュック・ベンソンの作品をそこまで鑑賞したこともないので(レオンぐらいしか知らない)、過大な期待もなく、結果としてはまあ普通かなとうい感想でした。
 
あらすじ
1992年、南米コロンビア。麻薬組織のマフィアたちに目の前で両親を惨殺された9歳の少女カトレヤは、その場を逃れてシカゴでギャングとして生きるエミリオに身を寄せます。
彼のもとで殺しのスキルを習得していったカトレヤ(ゾーイ・サルダナ)は、美しいプロの殺し屋として成長するのでした。
殺しのテクニックを身につけた彼女は、その技術で両親を殺した者たちに復讐(ふくしゅう)を果たそうと、彼らの所在を探りながら殺しを重ねていきます。
しかし、FBIやCIAをはじめとする捜査機関が、そんな彼女をマークし、行方を追い始めていきます。
果たしてカトレアは、両親の復讐を成し遂げることができるのか?
 
子供時代の逃走劇が面白い
この作品は、主人公カトレアの家族が殺される9歳時代と殺し屋に成長した24歳の時代に別れています。
 
冒頭の9歳の時、家族が殺され、敵マフィアと家でテーブルを挟んで対峙するカトレアが、いったいどうやってこの場面を切り抜けるのだろうと思ってましたが、いや、その行動にはなかなか驚かされました。
 
街中を走り追っ手から何とか逃げ切る場面といい、辿り着いたアメリカ大使館で父親から渡された「パスポート」という名のSDカードのようなものを、胃から吐き出して渡すシーンとか、もう、色んな行動がぶっ飛んでます。
 
アクションも含め、この前半部分が実に面白く、それだけでも見る価値はあると思います。
 
ゾーイの魅力は堪能できるが…
カトレアが成長してからの約をゾーイが演じていますが、確かに綺麗でセクシーで、ついつい魅入ってしまいます。
 
それにあの細さ。
 
ただ、殺し屋として鍛えてきた割りに、そんなに細いってどうなのかなぁという疑問も残りますが。
 
彼女の魅力は十分過ぎるほど伝わるのですが、その伝え方が今ひとつ、というかやっつけ仕事なんですよね。
 
いきなり彼女が薄いシャツ1枚で、音楽聴きながら1人で踊り出したりとか、ボーイフレンドの家ではただのセックス好きな女であったりとか、ちょっとちぐはぐでして、なんかお色気シーンも必要だから入れといたよ!的な演出でした。
 
カトレアの行動基準が今ひとつ不可解
見ていて誰もが思ったことでしょうけど、カトレアは両親を殺したマフィアに復讐するために殺しを重ねていきます。
 
犯行後はカトレアの花を現場にメッセージとして置いていくのですが、敢えてそんなことをする必然性があったのかということ。
 
標的とするマフィアの人間を続けざまに殺しているわけですから、それだけで相手にはメッセージとして十分伝わるはずです。
 
作中、マフィアのボスをあぶり出すためとしていましたが、無駄に何人も殺すより、誰かを拷問にかけて居場所を言わせればそれで済む話なんですよねぇ。
 
結局、彼女の行動がFBIやCIAにも目を付けられるようになり、叔父と祖母も殺されるという憂き目に会うことになるのです。
 
このあたりは、見ていて想像つくだろカトレアさん、とツッコミたくなりました。
 

まとめ

リュック・ベンソンというフィルターを外して見れば、確かに名作ではないですが、普通に娯楽として楽しめるレベルの映画だと思います。
 
やっぱり主人公のカトレアに思い入れをしながら見てしまいますし、何とか復讐を遂げてくれと願う自分がいましたもの。