石原前都知事の会見
まあ、あんなもんかなとは思いましたが。
石原前都知事のこれまでを見てきて、ちゃんと全容が解明されると期待する方が間違っています。
ある場面ではリーダーとしてのふるまい方を話し、都合が悪い場面では都行政全体の責任だと言うのは滑稽でもありました。
組織勤めしているとわかりますが、莫大な金額が動く事業について、担当職員や幹部職員が勝手に物事を進めるのは、ほぼ不可能に近いです。
ましてや勝手に契約することなんてあり得ないでしょう。
もちろん、トップは細かいことまで把握することは不可能ですが、把握はできなくても事業全体に関しては責任を取る立場にあります。
そうでなければ、組織にトップを据え置く意味がありません。
決断もするし、責任も取る立場なのが行政で言えば知事のはず。
でも、みんなで決めたことだから、担当職員も含めて責任はみんなで取れというのであれば、そういう組織図にしなければなりません。
部下が報告なり稟議を回議する時、上役の検印を求めるのはそういうシステムによって仕事が成り立っているからであり、自分はハンコを押した覚えがないとトップが言うのはもはや組織の体をなしてないってことです。
僕が仮に都の職員だと想像したら、それはそれで恐ろしい話しだなと怖くなりました。