Walking backstreet(裏道を歩いていこう)

Walking backstreet(裏道を歩いて行こう)

40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

清水富美加騒動に見る芸能界の思考停止ぶり

タレントの清水富美加さん、暴露本をこのタイミングで出したことにより、またもや風向きがアゲインストになったようです。
 
それでも僕は、彼女の方が本当はまともで、彼女を批判する芸能人達がトチ狂ってるんじゃなかろうかと想像します。
 
声高に文句言ってるのは、テリー伊藤とか、和田アキ子とか、坂上忍とか、梅沢富美男とか、いわゆる「ご意見番」って呼ばれている人達ですよね。
 
ご意見番というのがそもそも、いったい何をもってそうなのかよく分からないですが、これまでの経過を見ていると「もっともらしく正論を大声で言う人」ってところでしょうか。
 
有川浩の「図書館戦争」に次のような名言があります。
 
「正論は正しい。だが正論を武器にする奴は正しくない。お前が使っているのはどっちだ?」
 
そのまま、ご意見番と言われる人達に突きつけてあげたい言葉ですね。
 
彼女が仕事で追い込まれたのは確かで、どうにも逃げ場が無くなって追い込まれ、「『ひとに迷惑かけてもいいから、まずは自分の命を守れよ』って言ってくれる人が業界のどこにいるのか?」という嘆きになり、それは「洗脳上等だよ。洗脳されるんじゃなくて、されるのを選んでいるんだ」という叫びとなります。
 
洗脳されてすがるものがあった方がまだマシ、というところまで追い詰められているんですよね。
 
そんな彼女に対し、ご意見番達は「給料5万円なんて、そんなの常識」「仕事を放り出すのは無責任」とか、思考停止の正論で批判しているのです。
 
「給料5万円は当たり前」とか「自分達の時だってそんなもの」を、追い詰められている彼女に振りかざしてどうなるんでしょう?
 
「俺がそれでやってきたんだから、お前もそうしろ」とか「うちの会社ではそれが常識だから我慢しろ」とか、実際に自分が言われたらどう思うか?
 
そんな馬鹿なことあるかっ!、って言いたくなりますよね。
 
そもそも、その考え方自体が思考停止だし、ご意見番は「芸能界」という宗教に洗脳された信者とも言えます。
 
そして、そのことに本人も周りの人間誰もが気付いてないことが、問題の根深さを表しています。
 
それと、彼女の所属事務所がどういうところか分かりませんが、彼女に給料5万円渡していた時、事務所はどのくら中抜きしていたんでしょうね?
 
最近になって年収一千万円らしいですが、じゃあ事務所はどんだけ取ってるのか、誰もそこは突っ込まないみたいです。
 
ご意見番といえど、事務所のそういった部分にツッコミを入れるのはマズイということなのでしょう。
 
僕は、彼女が多分まともで、「責任だ」「芸能界の常識だ」と言ってる人達が頭おかしいのだと思ってます。
 
でも、彼女が宗教にすがってしまったのは、非常に残念です。
 
その選択しかなかった彼女に同情しています。
 
本当ならもっと選択肢はたくさんあったはず。
 
それなのに宗教にしか逃げ場がないと思ってしまった彼女に問題があるのか、そうところまで追い込んだ事務所が悪いのか、それはここではわかりません。
 
死ぬという道を選ばなかっただけ、まだ良かったとも言えますが。。