仕事で取引のある会社で、うちの会社を担当しているのは30代前半の独身女性の人です。
その女性とここ最近、一緒に飲む機会がありました。
僕は、その取引先の会社の営業方針というか、やり方があまり好きではありませんでした。
理想論やら机上の数字をいつも押し付けてきて、でも至上命令だから現場も無理をしてでもやらざるを得ない状況に、僕はその担当の女の子にいつもかなりきつく嫌味を言ったり、現場のことをもう少し考えろと諭したりして、どちらかというとけっこう冷たくあたっていたんですよね。
向こうも表面的には、僕に対して高圧的になったり喧嘩腰になったりせず、どちらかというと、常に下出に出ながらもノルマの数字をお願いする感じでした。
で、たまたま最近、一緒に懇親する機会があり、くだらない話も混ぜながらああだこうだと酒を飲みながら意見交換をしていたのです。
その時、彼女が言ったのが「私は、けっこう打たれ強いので、取引先から何言われても平気なんですよね。どんどん言ってもらってもかまわないんです。」
だって。
30歳そこそこの女性なのに、すげぇなと。
彼女に文句と愚痴しか言ってない自分の、なんと小さいことか(-_-;)
しかも僕はもう少しで50歳に手が届く年齢というのに。
圧倒的な彼女の人生経験値に、ただ打ちのめされました。
単純に個々の性格の問題と片付けられなくもないですが、目の前のことに打ち込む姿勢とか、覚悟とか、要はそんなところからして僕とは全く違った次元で生きているのです。
彼女の話を聞いて、かなわないと思いつつも、30歳前半の女性にできてることが自分にできないはずがないのではないかという、ちょっとした自分に対する期待感も感じたことも事実。
でも、すぐにマネできることではないのでしょうが。
普段、理想論しか言わない小娘が、と思っていた相手が、実は自分より数倍もすごいヤツだったと思い知らされた時、ちょっとした感動に近い感情を覚えたお話でした。