Walking backstreet(裏道を歩いていこう)

Walking backstreet(裏道を歩いて行こう)

40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

ツーリスト

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「ソルト」に引き続き、A・ジョリー連投です。
 
ジョニー・デップとの共演ということで豪華な感じはしますが、感想としてはそれほど華やかな印象は受けなかったですね。
 
そういえば、これもスパイもの映画でしたね。
 
ネタバレありなので注意してください。
 
あらすじ
A・ジョリー扮する謎の美女エリーズの動きを、イギリス警察が監視する場面から物語りが始まります。
 
イギリス警察は、ある組織から大金を盗み且つ脱税行為をしているというアレクサンダーという男を追っているのですが、エリーズはその男の恋人ということで警察がマークしていたのです。
 
ある日、エリーズはカフェでアレクサンダーからと思われるメモを受け取り、ヴェネチアへ向かいます。
 
そこへ向かう列車の中でアメリカ人旅行者フランク(ジョニー・デップ)に声を掛けるのですが、それは追っ手を攪乱するためのアレクサンダーの指示でした。
 
何も事情を知らないフランクとアレクサンダーの指示に従って行動するエリーズの2人の、ハプニング続出の旅行となるのですが、なんとラストは驚愕の事実が…、という感じです。
 
代役A・ジョリー
前回観た「ソルト」では、トム・クルーズが本来出演するはずだったのが急遽キャンセルとなり、代役としてA・ジョリーの抜擢となったという話しを書きました。
 
そしてこの「ツーリスト」も、本来はシャーリーズ・セロンが出演する予定でしたが降板となり、代わりにA・ジョリーとなったそうです。
 
A・ジョリーほどの大物がピンチヒッターで何度も使われるって、それはそれで凄い話しなんでしょうが、代役でもへそ曲げずに引き受ける彼女って、凄く性格が良い人物なんでしょうか?
 
やや安っぽい作り
ヴェネツィアならではの風景やホテルの豪華さとか、その辺はありきたりな感じでしたし、フランクがエリーズの部屋に一緒に宿泊することになって、彼が見る夢というか妄想シーンには笑ってしまいました。
 
いやいや、今時こんなシーン入れるのか?
 
それとも、何か別の意図があってこのシーンを挿入しているのか?
 
後、これもフランクだけど、マフィアに襲われホテルから逃げるシーンとかも、ハリウッド映画にしてはややショボイ演出だったなぁという感じ。
 
フランク=アレクサンダー?
謎の美女エリーズが実は潜入捜査官で、捜査の作戦としてアレクサンダーに近づいたという点と、ラストでマフィアに呼び出され金庫を開けさせられるフランクが実はアレクサンダーであった点、これがこの物語の肝でしょう。
 
しかしながら、視聴者としてはいつからフランクがアレクサンダーであったのか、もしくは、いつの時点でエリーズはフランクがアレクサンダーだと分かったのかが疑問になります。
 
それに関する説明シーンが無いので、後は伏線らしきところを思い返すしかないのですが、、。
 
まあ、ほとんどの人がフランクがアレクサンダーなんだろうなと思いながら見ていたはずです。
 
なんせジョニー・デップが演じているわけですから。
 
誰もがわかりきっているオチを、どのように見応えあるものに落とし込むのかがミソであります。
 
できれば、観客を出し抜くぐらいのオチがあるのでは?と期待していたのですが、結局は想定通りのラストであり、もう少し捻って欲しかったなぁと。
 
まとめ
アクションシーンも今ひとつ、ラストも想定の範囲内で、A・ジョニーとジョニー・デップという大物2人が共演したにも関わらず、ゆるく地味な印象しか残らなかった映画でありました。
 
普通に評価すれば、ダメな部類に入るんでしょうが、きちっと作り込めてないが故の微笑ましさみたいなのもあって、そこまで酷評する気持ちにはなれませんでした。
 
これはこれで良いんじゃない?って感じですかね。