15歳の時にぜん息を発症しました。
分類的には15歳までは小児科ということで、小児ぜん息と言われましたが、15歳で出るのは非常に珍しいとも言われた思い出があります。
それまでは、本当に元気な少年で、学校でもトップの運動神経を持つ僕は、強制的に参加させられる陸上大会で常に輝かしい成績をおさめていて、ヒーロー的扱いでもあったんですよね。
歩くことはもちろん、横になって寝ることもできないぐらいに息が苦しく、何もできない状況に陥りました。
病院で薬をもらって飲んだり、吸入してもらってもいっこうに治癒することがなく、ぜん息治療で有名な先生に診てもらって漢方薬などもやりましたがダメ。
呼吸ができないんだから、腹式呼吸なんかできるわけないだろ!早く俺が息ができるようにしてくれっ!と心の中で叫んでいましたね。
で、結局、1週間入院して点滴で歩けるぐらいにまで回復したのですが。
その時に、色々とぜん息に関する知識を得ました。
点滴の中身はネオフィリンという薬で、ぜん息にはかなりの効果があるが体にはキツイこと、メプチンという飲み薬も症状が出始めの時は非常によく効くこと、携帯型の気管支拡張剤があること、などです。
15歳で発症以後、今現在までぜん息とずっと付き合って生きてきました。
風邪をこじらせたり、疲れがたまっていたりすると発作が起きる確率が高いです。
ぜん息という持病は僕にとっては爆弾みたいなもので、自分自身の管理が甘い人間であるため、それを理由に東京などの県外へ出て暮らす事を選択しなかったように思います。
でも、おかげで自分のぜん息を症状によってランク付けして客観的に対処できるようにもなりました。
以下の感じですかね。
①軽めの発作
ちょっと息苦しいかなと感じる程度、日常生活に支障はないが、予防吸入薬を忘れていたりする場合がほとんどなので、コントロール可能。
②中程度の発作
寝てても息苦しい感じで目が覚めるような時。発作を抑える吸入薬で鎮められる。
③強めの発作
胸が重たく感じ、発作止めの吸入薬を使用しても一時的にしか回復しない状態。こうなると、早めに病院に行って点滴をしてもらうのが一番良い。この時は大抵、何らかの菌が入り込んで炎症を起こしていて、抗生物質の処方が欠かせない。
てなところです。
③に書いたように、ぜん息持ちの人は、熱冷まし系や頭痛止め系の薬は副作用で発作を起こす可能性があるので、風邪引いたとき安易に飲めず、抗生物質を処方してもらわなければなりません。
これがけっこう面倒というか、風邪引いてもすぐに対処できない辛さなんですよね。
もし、震災や戦争に巻き込まれたら、僕みたいなぜん息持ちは発作が起こらないように願うばかりです。
発作が起きたら、そこからもう動けないでしょうからね(^^ゞ