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40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

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この前のシリーズ、「ガンダムGのレコンギスタ」の視聴を途中で挫折してしまったこともあり、このシリーズは何としても最後まで観ようと心に決めておりました。
 
結果、それほど意気込む必要もないくらい、鉄血のオルフェンズはさくっと見ることができたように思います。
 
これまでのガンダムでは、地球とそこから遠く離れてない宇宙、だいたい月ぐらいまでのイメージでしょうかね、そのあたりが舞台となるのが通例でしたが、今作は火星が舞台です。
 
映画「オデッセイ」とか、小説「火星の人」などで確かにちょっとした火星ブームではありますが、まさかそれを見込んでの事ではないでしょう。
 
このガンダム、とりあえず人がよく死にます。
 
死にますというより、殺されます。
 
ガンダムシリーズの中でも、けっこう異色だと思います。
 
異色といえば、主人公の描き方もそうです。
 
少年が主人公なのはテッパンですが、ガンダムに搭乗する三日月が今までのキャラ設定と違っています。
 
大抵のパターンは、主人公がガンダムを操縦する行為そのものに悩み自問自答を繰り返すとか、俺がガンダムだとか、要はガンダムの価値観を追求するものがほとんどでした。
 
しかし、オルフェンズの主人公三日月は違います。
 
ガンダムに躊躇なく乗りますし、敵を殲滅することにも悩みませんし、親友でありリーダーであるオルガのためなら何でもやろうとするのです。
 
オルガへの絶対敵な忠誠心、信頼関係という設定も今までのガンダムシリーズにはないものかもしれません。
 
生きるためには、人を殺すことさえいとわない少年兵達ですが、彼らは火星の民間警備会社で働いています。
 
その会社に、火星独立運動を指揮する王女クーデリアから、地球までの護衛を依頼されるのですが、彼女を消し去りたいと考える地球圏軍事組織ギャラルホルンから奇襲攻撃を受けます。
 
警備会社の社長達は、少年兵達を盾にし自分達だけ退却するのですが、オルガ率いる少年兵達は密かに整備していたガンダムを出撃させ、ギャラルホルンを撃退、自分達を置き去りにした社長達も殺すのです。
 
少年兵達は自らを鉄華団と名乗り旗揚げし、王女を地球まで送り届ける任務を遂行しようとするのであります。
 
火星と地球それぞれに住む人間の攻防というのは、ジオンと地球軍と同じような構図でやはりガンダムシリーズらしい感じがしますよね。
 
少年兵達の行動の動機も充分伝わりますし、王女クーデリアの葛藤の様子も上手く描かれており、非常に良くできた脚本の元に作られたんだなと思いました。
 
そこに加え、今までにないタイプの少年主人公がガンダムに乗るのですから、面白くないわけがない。
 
物語の核は原点回帰しているにも関わらず、新しい雰囲気も感じさせてくれるこのシリーズ、最近にないヒットだと感じます。
 
唯一、若干の任侠もの空気が入っているのが、狙ってのことなんでしょうがご愛敬かと。
 
兄弟とか血を分けるだとか、おいおい、どこかで高倉健菅原文太が登場するのか?って(^^ゞ
 
2期もあるという噂なので、非常に次が楽しみです。