XーJAPAN伝説 PROJECT X編
本に著者名が無く、誰が書いたのかよくわからない本。
音楽的な話しはほとんどなく、どらかというと、芸能週刊誌目線の内容でがっくりでした。
書かれている大半は、YOSHIKIについて、次がTOSHIのこと、それ以外についてはほとんど記述がなく、PATAの名前なんて2~3回登場した程度じゃないでしょうか。
っていうか、よくこの本が出版されることに対し、YOSHIKIからクレームがつかなかったなと思うぐらい。
実際には、X JAPAN側と何らかの摩擦があったのかもしれませんが。
YOSHIKIがX JAPANの中での天皇である事などは、別にこの本を読まなくても分かることですが、女性遍歴や色んなトラブルなど、かなり暴露的な内容も多く、どこまできちんとした取材に基づいて書かれているのだろうかという疑問はけっこう残りました。
TAIJIがクビになった経緯あたりは、まあ、そんなところだろうなとは思いましたけど。
一応、音楽好きな自分という自負でX JAPANを語らせてもらうと、TAIJIとHIDEの音楽的才能、センスは確かにずば抜けていて、且つ、カッコイイので、YOSHIKが何故あんなに人気があるのか分からなかったです。
そのTAIJIが脱退(クビ)というニュースを聞いた時も、あ~もったいないと感じると同時に、いずれそうなるだろうなと思っていました。
TOSHIの描写については、自分自身が無く何色にも染まりやすい性格、オカルト系が好きといった事が書かれていて、確かにこれは、その後の洗脳騒動を理解する上でなるほどなと思うところもありました。
認めており、本の内容は嘘や誇張ばかりでもないと言えます。
しかし、最初に書いたように、音楽的な部分での取材や掘り下げはなく、あくまでもYOSHIKIとTOSHIのスキャンダラスな生い立ちや芸能活動でのトラブルに主眼を置いた内容であり、アーティスト本として読みたいという人は、特に読む必要が無い本といえましょう。