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40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

桝添知事が辞意表明、で、次は誰が標的?

桝添知事が辞意を固めたとのニュースを知り、そこまでしなくてもと思った議員は割と存在するんじゃないかなと思いました。
 
以前の記事でも書きましたように、都民もだし我々外野も非常に感情的なしこりの部分で桝添知事に対し嫌悪感を抱いているわけです。
 
政治資金規正法では違法性が無いが、使い方としては褒められたものじゃありませんねというのが実際のところであります。
 
色んなメディア等でも解説されているように、政治資金規正法においては、政治家が使う政治資金の流れを明確に記録しなければアウトですが、その使い道に関しては政治活動であれば特に定められていないわけです。
 
特定の団体や企業にに対し、政治資金が流れていないかどうか、票の買収に使われていないかをチェックする事が重要なのです。
 
政治活動に使用し、その記録が残っていれば問題はないのですが、じゃあ、政治活動って具体的になに?となります。
 
これも、規程等で記されているわけではありません。
 
現実的に言っても、何を持って政治活動かと決めるのは難しいでしょうね。
 
クレヨンしんちゃんの本とか、美術品購入とか普通の感覚でいけば、それって個人的支出でするべきじゃねぇのと思うのですが、時と場合によっては充分政治活動に必要な経費だと主張できるだろうし、強引に押し通す事も可能でしょう。
 
要は、政党交付金とか寄付金で集まったお金は、政治家がどう使おうが政治活動であると言い切れるなら、特に違法性を問われることはないということ。
 
桝添知事の案件も、その点については全く同じであるのですが、例によってあの言動と態度でずっと来たもんだから、TV観てる側も感情的になり、こいつは許せねぇ!というお祭り状態になってしまったように思います。
 
元々は、公用車の使い方や高額な出張費にスイートルーム泊が問題となり、これすら、都の規程なり内部対応の話しですので、部長級クラス含めて上手く処理対応すればよかったのに、それができなかったから政治資金の話しまで飛び火した感は否めません。
 
政治家は清廉潔白であるべきという主張もわからないではないですが、現実に、清廉潔白で政治家としての手腕もあり、問題解決能力にも長けている人材なんてそうそういないでしょうし。
 
くろばこが思うに、桝添知事は確かにせこいなぁと感じますが、ざっくり冷静に彼の身に起こっている事象を見ると、メチャクチャに叩かれるほどの話しでもないかなと。
 
それこそ、知事の子供をいじめたり脅迫したりするなんて論外。
 
それと、桝添知事が政治資金の使い方で追い込まれたとするなら、じゃあ、他の議員達は大丈夫なの?って。
 
そこんところも同じようにリサーチして追求していかないと、不公平だよねと思います。
 
あれだけ議会や議員達が桝添知事を吊し上げするにも係わらず、政治資金規正法をじゃあこのように改正しましょうって声は、そこから聞かれないのも不思議ですよね。
 
そこには、橘玲氏じゃないですけど、不都合な理由があるからでしょう。
 
政治資金の使い方まで細かく指定されたら、それこそ自由な政治活動なんてできなくなるという不安が根底にあるわけで、そこは共産党だろうが自民党だろうが同じことであります。
 
また、政治資金の使い方が違法性はなくとも不適切という理由で辞職となるなら、辞職せずにすむ他の政治家ってどのくらい存在するのでしょう?
 
それこそ、政治家全ての政治資金の使い道をチェックして、不適切だと思われるのを拾い出し追求しだしたら、今の日本という国は機能しなくなると思うのですが。
 
政治資金は、できるだけ自由に政治家が使えるようになってるのがベストでしょうから、それができなくなると結果的に色んな事が停滞する可能性も大きいです。
 
ドライに言ってしまえば、違法でない事案に対しそこまでエネルギー使ってあれこれ騒いで、また選挙やってとなっても、全く割に合わない話しだと感じます。
 
桝添知事の件に関し、問題点は何であるのか?を冷静に感情的にならずに捉えて論できる人がもう少し登場してくれると良いのになと思いますね。
 
特にTVのコメンテーターとかキャスター、あまり期待できませんが。。
 
たぶん、僕のような意見はマイノリティだろうし、反感を持つ人も多いとは思われますが、色んな事をもう少し掘り下げて、例えば「政治活動って?」とか「不適切って?違法性って?」とか「政治資金って?」とか、雰囲気に流されずに何が問題になっているんだろうと考えるべきでしょう。
 
違法でないことに対し、行政のトップを辞任させ選挙することに、あまりメリットも合理性も感じられないというのが個人的な感想でした。