イタリア田舎暮らし/有元葉子
非常に読みやすい本です。
ページ数もそんなに無いし、写真もありますので1時間もあれば読めてしまうでしょう。
僕もイタリアは二度ほど行きましたが、どちらもローマやフィレンツェなどの、いわゆる有名都市ばかりで、もちろんそれはそれで楽しかったのですが、イタリアという国の魅力を本当に感じるなら、やっぱり田舎に行くべきなんでしょう。
ただ、それをするには、それなりの語学力というかコミュニケーション能力が無いとしんどいかも。
もし、僕に英語もしくはイタリア語を饒舌に扱えるなら、筆者のようにイタリアの片田舎に足を伸ばしてみたいです。
今書いたように、筆者はウンブリア州にある小さな村で生活を始めます。
借りた家を自分でリフォームし、車を運転しあちこちへ出かけていきます。
そこで出会う様々なものを、わかりやすい文体でシンプルに読者に伝えてくれます。
読んでいて非常にほっこりした気分にさせる本で、イタリアに恋い焦がれ郷愁を感じるくろばこにとっては至極の一冊です。
挿入されている写真も、おそらくは一緒に行動したプロカメラマンが撮ったものでしょうが、素晴らしいデキでついつい見入ってしまいます。
心がざわついた時にまた読み返したい本なのであります。