コンクリート・レボルティオ~超人幻想~★★★
時系列が常に行ったり来たりするので、最初は非常に戸惑いました。
うん、これって過去の話だっけ?
録画したものを観ているので、少し巻き戻して確認できたから良かったのですが、リアルタイムで観てたらちょっとしんどいかも。
架空の時代と街という設定でしたが、昭和の東京が下地になっています。
そこに登場する怪獣や超人ヒーロー達を取り巻くお話なのですが、ちょうど昭和時代に登場した架空の戦隊ものや怪獣もののアンチテーゼみたいな作りですね。
「いい者V.S悪い者」という構図の世界、誰しも幼い頃はその二極を軸に物事を見ていたように思います。
そして、それは大人になっても頭の片隅に残っているのかもしれません。
この世界はそんなに単純ではないはずと思いながらも、心のどこかでコイツは悪い奴、こっちはイイ奴と無意識に線引きしている自分。
そんな事をふと考えさせられましたね。
画は非常にポップながら、昭和時代を思わせる懐かしさも感じ、センスの良さが滲み出ています。
ただ、ストーリーが難解というか、最初に書いたように時間の行き戻りが頻繁にあるので、それが余計に中身をわかりにくくしています。
加えて、フラグ的なシーンや意味深な行動シーンが頻繁に出てくるんですが、それが結局謎のままで素人には解明できない。
それって僕だけじゃないと思うんですが。。
怪獣にライトを当てるシーンとか、キッコが寝ているジロウにいきなりキスしようとするシーンだとか、ストーリー上で何か意味があるんだろうと思いつつ、理解できないまま1クール見終わってしまった感があります。
逆に、考察好きな人にはたまらないアニメと言えますが、もちろんそこまで深く読み込まなくても充分楽しめる作品でもあります。