Walking backstreet(裏道を歩いていこう)

Walking backstreet(裏道を歩いて行こう)

40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

失われた未来を求めて★★★★

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見終わっての率直な感想は、「魔法少女まどか☆マギ」と「天体のメソッド」を合わせた感じの作品だなと思った。

 
時空モノって言うのかわからんけど、過去や未来の世界が並行して進むストーリーは割と好きで、だいたいが涙を誘われてしまう。
 
過去へ行き、事故で死んでしまう予定の幼馴染みの少女を何度も救おうとループするが、どうしても世界の因果律に阻まれてしまうところは、まどマギを彷彿させる。
 
突然見知らぬ少女が主人公達の前に現れ、過去を変えようと使命を果たそうとするも、使命を果たすことがその少女自身の存在を無にする哀しさは、天体のメソッドとほぼ同じ。
 
なので、使い古された手法とまでは言わないが、はずしようのない展開、物語ともいえる。
 
最初の第1話の終わり間際で幼馴染みが事故に遭うシーンがあるものの、2話以降から中盤過ぎるまでほのぼのとした学園生活が淡々と進む。
 
淡々と言うよりかは、やや中だるみ感さえある。
 
観ている者は、最初の1話目のことがあるので、戸惑いながらもどこかに伏線が敷いてあり、どこかで物語のどんでん返しがくるはずだと身構えてそれを観なければいけないことになる。
 
そのどんでん返しはやっぱりあるのだが、多分そうなるんだろうなという予想の範疇でもあった。
 
そういう意味において、感動の面は若干薄れてしまったのだが、でもしっかり作り込んであったし、前半の伏線がラストへ行くに従ってしっかり活きていたのも良かったように思う。
 
宇宙と因果、量子論などの浅いながらも散りばめてあるのが面白かったが、その浅さが逆にもったいない気がした。
 
そこを掘り下げて、独特の世界観や設定を生み出せれば、なんか観たことあるレベルの作品から脱却できたのかもしれない。
 
しかし、ユイちゃんについては、ラストはあれで良いのだろうかというモヤモヤ感は残ったままだが。
 
それと、黒い箱については結局何だったのかが分からずじまい。
 
原作は未読、というか原作をググってみたら18禁美少女系ゲームとあって驚いた。
 
ちなみに絵は今ひとつといった感じで残念。